シバタイヤのラジアルとSタイヤはどれくらい違う?R31 200RとR50(T9)を履き比べ

1週間程前にも訪れたスポーツランドSUGOです。村田町の道中や菅生エリア内のきれいな桜はもう散ってました…。一瞬の輝きはほんとあっという間!そんな物思いにふけこみながら向かう道中ですが、ふと。これから走行するわけで、思わず僕自身が散らないようにと、再度気を引き締めたところです。

では早速、走行準備に入りますw

今回も車両はAPEXi N1 Sakamoto-ENG RX-7(マー号)。4/24にスポーツランドSUGOのライセンス走行へ行ってきました。

本来はこの日、シバタイヤのSタイヤ(R50)の次期テストコンパウンド(T9の次のモデル)をテストする予定でしたが、入庫が遅れるということで予定変更。シバSタイヤの現在地を確認するために、シバラジアル(R31 200R)とシバSタイヤ(T9)の比較テストを行います。

Sタイヤ興味あるけど、、、という方も一定数いらっしゃるでしょうからね。参考になれば幸いです!

で、車両は点検や修理等の整備を行いましたが、セッティング等も含めて仕様に変更はありません。(整備の様子はこちら

取り付けてある主要なパーツとしてはダンパー(APEXi N1 Sakamoto-ENG エボリューションダンパー)は前後共に6段戻し。ブレーキは純正キャリパーにサカモトエンジニアリング ルービックスブレーキパッドを取り付けてあります。

外装関係ですとCF Lab製のカーボンボンネットやリアゲートなどがついて軽量化がなされていますが、鉄ドア+鉄ルーフ+ロールケージ付きです。

今回の走行も、エンジン関係が中心のテスト項目はありますが、きっちりと準備した上でタイムアタックを行います。

で、前置きが長くなりましたが用意したタイヤは、

  • シバタイヤ R31 200R(ラジアルタイヤ)@新品削り
  • シバタイヤ R50(Sタイヤ T9)@4回目の走行となる中古削り

サイズは共に265/35R18です。

タイム計測に関してはこの前のテストと同じく、アウトラップ+1周でいきます。ただ、前回と違う点はタイヤウォーマーの使用です。

走行結果から、当日の路面状況(路面温度、気温やタイヤ温度等)では最大グリップが計測周の後半であったため、グリップピークを計測周の前の方に来るように考慮し、タイヤを温めることにしました。

とはいえ、表面を70度でとかではなく40度設定です。この場合ですと、ウォーマー無しでも太陽が出ているときに天日干しくらいの感じですので、グリップピークの感覚に思い当たる節がある方はぜひお試しください。(前回走行時はこちら

なお、当日の路面は前日?の雨でまだ若干濡れているところもありますがほとんど乾いている状況です。時折、風に乗って極小さい雨粒が落ちますが、このまま降らないことを祈り、10時30分~と13時00分~の2本走行します。

先ずは去年のやり残し!シバラジアルタイヤ R31 200Rから行きます。(心残り走行はこちら

1本目:10時30分~

シバタイヤラジアルR31 200R

1分25秒670 (エアー圧1.85)

ラジアルタイヤで25秒台突入です。

うん!いつものタイヤって感じです。シバGR86含めて何度も履いてきましたので特性含め、体に染み付いている感じでした。

また装着してあるAPEXi N1 Sakamoto-ENG エボリューションダンパーは最高な動きです。タイヤをラジアルタイヤにスイッチしても、またこういったドライ???というような路面であっても、状況変化に何一つ顔を変えず対応してくれる懐の深さは最大の武器。自分で言うのもアレですが、最高ですw

ではこのまま、2本目の走行に行きます。

2本目:13時00分~
シバタイヤ R50(T9)

1分24秒415(エアー圧1.85)

前回のタイヤ温めに失敗しながら飛び込んだセクター1やバックストレートエンドのブレーキは、ぬるめにタイヤを温めた結果、ばっちり決まりました。この車両の持つベストタイム更新です!

と言うわけで、現在のシバタイヤのSタイヤとラジアルタイヤではタイム差で言うと国際サーキットで1秒〜1.5秒くらいの差があります。感覚的には他銘柄ですとADVAN A052とA050 G/Sコンパウンドくらいの差があるイメージです。

Sタイヤはラジアルに比べると縦も横も、1から2ランクくらい上の領域に限界点があるため、同じ車両であってもこれだけタイム差が出てしまいます。(もちろんタイヤに合わせた乗り方やセットも重要)

もし今、ラジアルタイヤで乗り方やセットアップの限界や問題に当たっている場合、Sタイヤを履いてみることで先の領域に行けますので、多くのヒントが得られるかもしれません。そういった意味ではラジアルにこだわらず、Sタイヤを履いて知見を広げてみるのは非常に良いなと改めて感じました。

やっぱり、タイヤにはそれぞれの役目があって、それに相応しい特性や使い方、限界値などを持たせるべきだと僕は思っています。

タイムだけ出ればいいんだ!というタイヤももちろん大切だと思いますし、最終的にはそこに行き着くのかもしれませんが、乗り手や作り手にヒントを与えるようなタイヤや、純粋に走ることを楽しめるタイヤというのも、タイヤの選択肢としては重要だと考えています。

そしてそんなワガママな選択ができるように、これからもたくさん走って我々もタイヤというものの知見を広げていこうと思います。Sタイヤに関しては、次期コンパウンドもまもなく入荷してくると予定ですので、引続き準備&テストしていこうと思います!

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw