シバタイヤとネクセンをADVAN A052と比較テスト!GR86に履いて日光サーキットと街乗りをレビューしました

デモカーGR86。現状は吸排気系チューニングと足回り&デフという、いわゆるライトチューンと呼ばれる仕様なわけですが、これまで履いてきたタイヤはほとんどADVAN A052。

今回は「あのタイヤはどうなの?」「お客さんに進められるの?」「安くて走れるタイヤない?」っていうタイヤが2銘柄揃いましたので、ADVAN A052との比較テストを日光サーキットでやってきましたw

比較テストに用意したタイヤ

まずタイヤサイズですが、全て235/45-17で統一しています。理由はADVAN A052を4種類くらい履いてきた中で、最もGR86にタイムと乗り味で適切と感じるタイヤサイズだからです。

で、用意したタイヤがこちら。

  • シバタイヤ TW200
  • ネクセン N’FERA SUR4G(エヌフィラ エスユーアール4ジー)

いずれもサーキット走行に向いたコンパウンドのラジアルタイヤです。実売価格でいうと、ADVAN A052比較で6割くらい?で買える感じでした。サイズによってはネクセンの方がちょっと安いかな~。

シバタイヤについては以前、TW280っていう固い方のコンパウンドは履いたことがありました。

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その時はタイヤサイズの関係でTW200(柔らかいコンパウンド)が選べなかったので、今回ようやくスポーツ走行向けのを履けますw

ネクセンについてはよりハイグリップな?N’FERA Sports Rっていうのがありますが、86/BRZワンメイクレースのサイズしかないので却下。一般的なスポーツラジアルのN’FERA SUR4Gとなります。

で、それらを街乗りせずにまっさらな状態でサーキットへ持っていきました。

ADVAN A052ですら自走でサーキットへ向かっていたので、本当のピンで走行開始なんてしたことありません。贅沢ですねw

まずは日光サーキットのコンディションとセットとの確認

というわけで日光サーキット。当日はスポーツ走行日です。

今回は僕だけのチェックでは偏りが出る可能性があるので、レーシングドライバーでもあり絶対負けたくない相手でもあるBUNZOUさんにも付き合ってもらいました。

そう、いわゆる負けず嫌い戦ですw

まずはデモカーGR86は中古のADVANA052(過去に富士&日光を走ったタイヤ)で走り始めます。

いわゆるタイヤテストをするための基準出しとなりますが、前回の日光では39秒0と寸止めだったので38秒台に入れたい!というところ。中古でも日光はタイム出たりしますからね…

結果、午前の2ヒート目で38秒979を記録!

(1ヒート目は路面温度なのか路面状況なのか、みんな「今日は滑る」という評価だったので2ヒート目にお替りアタックw)

さっ、これで気持ちよくタイヤテストに望めます。

BUNZOUさんもGR86の仕様が変わって色々とテストしていましたが、そちらは今回の記事では割愛。タイヤテストに付き合って頂きますw

午後イチ枠からテスト。GR86にシバタイヤとネクセンを装着

さっ、というわけで午前中に基準となるタイムが出たので、それとどれくらいのタイム差が出るか、そして発熱やたれ具合、フィールはどうかなどをチェックしていきます。

まずは、

  • サカモトエンジニアリングGR86:シバタイヤ
  • BUNZOU GR86:ネクセン

でコースインしていきます。エアについてはADVAN A052と同様、温感1.8キロ狙いでセットします。

まずシバタイヤ TW200を履いた僕の感想は…

計測2周しか持ちませんでしたw

温まりは良かったのですが、たれるのも早く、1ヒート丸々走ることはできず。。早々に切り上げて終了です。

ラップタイムだけ見れば39秒775と40秒は切れましたけど、僕はこのタイヤはもういいですというのが率直な感想です。

多分、水で冷やせばもう少し持つんでしょうけど、絶対的なタイムはADVAN A052の方が上なのでこのタイムならそういうことはしたくないです。(辛口な意見ですみません)

一方、BUNZOUさんはというと…

エアを足していました。

BUNZOUさん

サイドウォールの剛性感が無くて、腰砕けになってゴムを使えてない感じだからエアを張った。全然温まらないしw

もともとBUNZOUさんは某誌の企画でネクセンは使用済み。当時は本庄サーキットだったので縦グリップだけで走れたんだなということで、日光では横方向のグリップの無さが露呈したようです。

それでも40秒中盤くらいでずーっと走れていました。スポーツラジアルとはいえ、シバタイヤとは全く違うタイヤのようですね。

BUNZOUさん

本庄で走ったときはBSの71Rくらいのタイムが出たから期待はしていたんだけど、日光だと横方向が使えないとタイム出ないね。エア張ったらようやくちゃんとした気がするよ。ライフは長いからずーっと走っていられるし楽しいね!次のヒートもネクセンで走りたいなー。ところでシバタイヤはタイムどう?

サカモト

39秒台出ましたね、僕はもうシバt…

BUNZOUさん

シバタイヤ履きたいから入れ替えようかw

というわけでそれぞれのタイヤをXローテーションしながら入れ替えますw

後日談:
その後、ADVAN A052の品薄になってたこともあって結局このシーズンからシバタイヤを使う機会が増えました。今となってはその経験がGR86をより曲がる車へとセットできたと思っています。

タイヤを入れ替えて次のヒート。特性が違うということで果たして…

タイヤテスト2ヒート目、タイヤを入れ替えてコースインです。(僕はネクセン、BUNZOUさんはシバタイヤ)

とりあえずこちらは先ほどの事前情報でネクセンは温まりだったり、サイドウォールの剛性感&エア張ったなどは聞きましたがそこはリセット。温感1.8キロ狙いでスタートします。

そして数周したところで、、、

BUNZOUさんと同意見、エアを張るためにピットインですw

走ってきたのに計ったら1.6キロしかなくて???ってなりました。路面温度の問題なのか、ゴムを動かせてないのか、全く発熱しませんでした。

結局、BUNZOUさんのインプレ通り。1.9キロに上げて再びコースインです。

エアを上げてからは良い感じで走れました。タイムこそ40秒前半くらいで安定して周回。どちらかというと意地で40秒切りできないかと必死になってましたけどw

結果的に40秒103がベスト。ラップタイムこそシバタイヤには及びませんでしたが、シバタイヤとネクセンの二択なら僕もこっち履きますね。割と楽しめましたし、耐久レースでも使えると思います。変な癖もなく、それなりのペースで周回できるので割とおすすめできると思います。

というところでシバタイヤで1ヒート丸々走ってきたBUNZOUさんが帰ってきました。

BUNZOUさん

このタイヤさ、高負荷で使うの向いてなくない?軽量車両にはいいかもしれないけど、GR86だと265幅とかでキャパシティ確保しないと厳しいかも。一応ずっと走ってみたけどタレる一方でクーリングしてもダメだね。温まりは良いけど、表面温度には敏感な気もするし。。

というわけで今回サーキットテストしたシバタイヤとネクセンのADVAN A052との比較の中では、お替りするならネクセンというのが結論。この手のタイヤは一発のラップタイムよりも安定性を求めたいというのが正直なところです。

シバタイヤのTW200はタイムこそ39秒台に入りましたけど、メーカーがタイムアタック用のコンパウンドというだけあって、ミニサーキットでさえ計測2周が限界です。BUNZOUさんが言うようにサイズアップしてあげればまた違うのかもしれませんが。。

タイヤの特性としてはメーカーのうたい通りなのでケチ付けるわけではないですが、ラップタイムを求める用に買うんだったらADVAN A052履くよwってなります。(同サイズでADVAN A052に肉薄するくらいのタイムが出るなら別ですけど)

さっ、では最後のテスト、街乗り編です。そのまま家まで履いて帰って総評に入りたいと思います。

ADVAN A052とシバタイヤ&ネクセンを比較した総評

まず単刀直入な結論。

やっぱりADVAN A052はよくできたタイヤですw

いつでもどこのサーキットでも安定して速いラップタイムで走れて、ヒートサイクルを繰り返しても特性が変わらないって魔法のようなタイヤです。おかげでセット出しもスムーズです。

故にタイヤの価格が…ってなる方が多いかもしれませんが、それにはそういう理由があるっていうことです。

またタイヤテストをした当日、シバタイヤとネクセンをそれぞれ履いて街乗りしながら家まで帰りましたが、僕もBUNZOUさんも「街乗りは辛いww」というのが率直な感想。

何が辛いって「Sタイヤかw」っていうくらいロードノイズが凄くうるさくて、とてもじゃないですがこれで自走遠征はしたくありません。日光サーキットへの片道(小一時間くらい)でさえ耐えるのがしんどかったです。血気盛んな若い方であれば大丈夫なのかもしれませんが、もう無理ですw

その点、ADVAN A052は街乗りも静かで快適ですからね。富士やSUGOへの遠征も全然苦になりません。

じゃあ逆に、シバタイヤとネクセンはどんな方にお勧めするかというと…

そこそこのタイムと高負荷過ぎなければ意外と持つ?かもなシバタイヤ

シバタイヤのTW200はすぐたれた、言い方を返れば発熱がとにかく良いので、タイヤを潰せない使い方(いわゆる初心者の方や軽量車両、キャパシティが十分に取れたサイズ)をする分にはおすすめできるかもしれません。

多分なんですが、グリップピークまで発熱させなければ、ある程度のグリップでそこそこ周回できる気もします。僕たちはゴリゴリに酷使してすぐ使い切ったようですけど…。

ただ一発の速さはそれなりにあると思いますので、この価格帯のタイヤでラップタイムを出したい!という方にはおすすめできます。

安定した特性でずっと周回できる耐久&練習向きなネクセン

ネクセンは乗り味は異なるものの、アドバン ネオバやダンロップ Z3よりちょっと遅いくらいなイメージでしょうか。それでもそれくらいのペースで安定してずっと走れるので万人受けすると思います。

当日のフィーリングの限りでは、「安くていっぱい走れるタイヤ無い?」って言われたらネクセンを推します。

ただ一つ注意。これまでのアジアンタイヤにありがちなんですが、2回目以降の走行で特性が全然違うっていう問題が出ないといいなと思っています。サーキットを1回走って熱が入ると特性が変わって、2回目以降の走行会等でまったくフィーリングが違うっていうタイヤをたくさん見てきました。後日談としてテストしようとは思います。

純粋に走る練習や耐久レースに使うという場合には良いと思うので、金額と性能のバランスでいうとおすすめできます。(前述の特性が変わっちゃう問題が出なければですけどね)

あと、パターンとサイドウォールがかっこいいw

やっぱりタイヤってその要素も大事だと思うですよね~


さっ、というわけで忖度無しにADVAN A052とシバタイヤ&ネクセンを比較しました。

まだ新品から1回目の走行なので、前述したアジアンタイヤの2回目以降で特性が違うかどうか?についてはまたの機会にやってみようと思います。

できればその時にはまた違う銘柄のタイヤもテストしてみたいなとも考えていたり。。こうご期待w

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw