ロータリーエンジンのオーバーホール作業。また1台のFD3S RX-7が補機類の組み上げ~各所の交換~修理~調整が完了しました!
今回の車両は結果的にほぼ全域に手を入れざる負えなかった感じですね…
(前回までのあらすじはこちら)
そしてやっとこ、エンジン始動しました。
今回のFD3S RX-7のざっくりした仕様
- エンジン本体は三分割アペックスシール+RSパンテーラコーナーシールを組み合わせたサカモトエンジニアリングサイドポートエンジン
- タービンはHKS製のGTⅢ-4R TURBO
- 冷却系はHKS Vマウント+ラジエータ変更
- フルコン制御
細かい変更点はたくさんあります。
例えば、もともと長いホースでヒーターラインの取り回し変更をされておりましたが、ゴムホースの角度的に無理があると判断し、アルミライナーで作成しました。
その他、位置変更や修正したところはございますが、ここでは割愛しましてw
最近のFD3S RX-7のオーバーホールでほぼセットとなっている、ヒーター交換やエアコン系も新品・リビルト品を混ぜた交換を行っています。(だいたいやらないと慣らし中に逝くんですよね…)
あとこちらの車両入庫時は、鉄サビ・アルミ錆が非常に多く、取り外した部品は一度オーナー様が持ち帰り、根気よく磨きをしていただきました。元の画像はございませんが、その成果もあり、だいぶチューニングカーらしくなりました!良い感じです!!
冷却系ではもともとついていた既存のHKSのVマウントを採用し、ラジエターをDRL製へ変更となりました。ホースはHPI製を使用し、冷却ラインの一部ステンパイプは角度調整を行い取り付けています。
油脂類では、
クーラント KEMITEC PG55 RC
エンジンオイル PETRONAS SYNTIUM RACER 10W-60
ミッションオイル PETRONAS EXETREME GEAR FOR RACING 80W-140
を使用しています。
エンジン以外の部分も大きくリファイン
エンジン以外も手を入れています。
まず錆びたフロント周りのサスペンション関連を、スーパーナウエンジニアリング製のアイテムで一新。
フロントメンバーはそのまま使用ですが、ステアリングシャフト、ジョイントを新品&リジット加工しています。
(ステアリングラックをリビルト品に交換し、サカモトエンジニアリングラックリジットで固定)
スタビライザーは錆落として塗装。
取り付けのブラケット類はスーパーナウエンジニアリング製のショートスタビブラケットにスタビブラケット、スタビブッシュ(ジュラコン)、タイロッドエンド、スタビリンケージを装着です。
リアも同じく、スタビリンケージにスタビブラケット、スタビブッシュ(Φ15.9)へと交換取り付けまして、足回り系はひとまず完了。
次に制御系ですが、、、
LINK G4X FURYを使用。このエンジン仕様ですと、このパッケージは正直オーバースペックではありますが、後のことも考慮した結果、こちらのハイスペック品を選択となりました。
AF計も取り付けてあります。こちらはAEM製。もともとメーター取り付け可能なピラーカバーが装着されていますので、オーナー様のご希望で見える位置に。
現在はアイドリングでラッピング中です。残作業やチェック項目などをいくつかこなしまして、初期慣らしを200キロほど当店で担当して走行を行いながら、異常・各部漏れの最終チェックを行っていきます。
納車(まずはお客様側での慣らし運転)まで、もう少々お待ちください。
あ、こちらの車両(も)、慣らし前のセッティング時に補機類を大幅に変更する予定ですw