オーバーホール中のFD3S RX-7。補機類組付けが完了し、エンジン始動!

オーバーホールのご依頼を頂き、前回の作業ではロータリーエンジン単体が組み上がったFD3S RX-7。作業としては次のステップである補機類の組み付けを進めています。

補機類はレシプロエンジンにとっても大切な存在ですけど、ロータリーエンジンはそれよりももっとその比重が大きいです。

で、今回の補機類のメニューですが、既に取り付けられているアフターパーツ関係のアイテムはそのまま再使用し、本当に大切な純正部品関係のモノについては各種診断やチェックを行いながら、劣化しているパーツは新品交換を行い組み立てます。

そんな補機類ですが、「具体的にどういう補機類がロータリーエンジンでは大切なの?」というのがよく頂くご質問や相談。言い出したらキリがないでことも無いですがw代表的なのはスロットル関係でしょう。

スロットルにまつわるパーツはアイドリングの安定性や、街乗りレベルでの乗り味、ドライバーの五感に直結するアクセル操作&減速時、ECUに送るスロットル状況(スロットルセンサー)など、ハードウェア/ソフトウェアの両方に大きな影響を与えるパーツです。

このパーツがきちんと仕事しないと不調の元になったり完調にならなかったりしますので、基本的には全バラ⇒洗浄⇒組み立て⇒検査がおすすめです。いわゆるスロットルのオーバーホールですね(^^;

もれなくこちらのFD3S RX-7でもその作業を実施しています。

そして今回のこちらの車両では、冷却系の錆が激しい状態でした。
(写真は撮っていませんがオーナー様にも実車確認してもらいました)

バラシながらのウォーターラインの各所からは錆水が出てくる状況で、最近のFD3S RX-7の定番トラブルと化しているヒーターのパンクも行く行くは起きるでしょうという状況でした。なのでダッシュボード脱着してのヒーター交換も行っております。

その他はウォーターポンプやサーモスタットといった冷却系基本部品はもちろん、ホース類や
ラジエター本体なども交換していきます。錆びは通り道一式を綺麗に絶たないと割と早いスパンで再発しますからね・・・

ラジエターに関しては、お馴染みDAIWA RACING LABO製を選択です。いつ見ても綺麗な仕上がりですね(^^)/

あと今回、サカモトエンジニアリングオリジナルのアルミプーリーセットやエンジンマウントもご購入を頂いております。(ありがとうございます)

そんなこんなでロータリーエンジンと補機類が組みあがり、いよいよ搭載がスタート。ミッションや取り外した各パーツを取り付けて行きます。

何てことないことかもしれませんが・・・、下廻りでちらっとオイルパン。上げない限り見えない部分ではありますが、形を修正して塗装。きれいだと気持ち良いですね~!

ちなみにw
(まー)の独占的な趣味で、黒に見えるんですが、パールも入れていますw
(すみません、どうでも良いことなんですが)

一連の取付けと組上げ作業が完了しまして、いよいよエンジン始動へ向けた儀式です(^^)/

エンジンコンピューターは既存で装着されていましたAPEX製パワーFCで制御をします。まずは制御データをオールリセット!で、そこから慣らし用セッティングのため機材を取付けて、現車に合わせて1からデータを作成。でやっとこエンジン始動となりました!

あ、そういえば・・・

今回のご依頼の中で、見た目も少し変えたいとのことで、RE雨宮製のフロントバンパーをご注文頂きました。入庫時はすでにオリジナルに塗装されているこちらの車両では同色になるのか不安もありましたが、ぴったり問題なし。カナードもクリアー塗装を施しています。


とりあえず1日中、アイドリングでラッピングを行い、漏れや異常などを入念にチェック。現在は約200キロの初期慣らしを始めたところです。

初期慣らし&入念なチェックを慎重に行いまして、週末の納車に向けて行きたいと思います。お楽しみに~(^^)/

  • URLをコピーしました!

書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw