定休日!という名の開発兼テストの日。
今回はサイドポート仕様となった佐藤さんのFD3S RX-7を、モビリティリゾートもてぎで現車セッティングです。
納車&シェイクダウンに向けて、最終エンジン調整を行っていきたいと思います。(前回のあらすじはこちら)
当日(12/9)は雲一つない晴天です。台数も少なく、広大なモテギはすごく静か!
ロータリーエンジンのモアパワーを追求した現車セッティングは、高負荷・高回転での失火やノッキングで1発ブローというシビアさがあり、相応のプレッシャーもありますが。。。
定休日という心の余裕?と静かな環境と相まってすごーく心地よい感じですw
さ、では早速セッティングを行なっていきます。今回は僕が乗って合わせ込んでいきます。
まずはいつも通り、周回はせず持ち込み状態で軽く走らせ、実走とのセッティングのズレ確認をしていきます。確認項目としてはピットロード走行時からアウトラップ、コーナー立ち上がり時、ストレート、ギアチェンジ、減速、ヒールトー。要するに全部ですw
加えて、冷感・温感などの各種温度域での変動も確認します。地味な作業ですが、それらの積み重ねと細かいことの調整により、補正する数値を適正化させることがエンジン保護に直結します。
それにもてぎの場合、車両にもよりますが、5キロ近いコースになるので1周する中でも前半と後半でまったく異なる温度域の補正になることも多々。ピンポイント+α程度だけ合わせたセッティングでは、本来のエンジンの良さが活かせません。
なお、本日の1つの走行枠は通常より15分長く、合計45分もあります。ピットアウト/インを繰り返しながら、焦らずじっくりと調整と確認を進めます。
そしてこちらの車両では、今回からギア判別でブーストを変えれるように設定しています。(例えば、3速0.9キロ、4速1.2キロ等々。逆もしかりです)
一通りのチェックを終え、僕なりの最適であろう状態へとベース調整は無事に完了!この後は工場に戻って、走行後のチェックと最終確認などを行い、納車となります。
近日中にはオーナーの佐藤さんによるシェイクダウンを行っていただく予定となっています。まずは、現状の仕様に慣れていただきながら、今シーズンの目標に向けた更なる底上げが出来ればと思います。
引き続き、よろしくお願いします!