1年前の今頃ですら、ほぼ縁が無かったシバタイヤ。紆余曲折あって、今では恐縮ながらシバタイヤ(柴田自動車様)の開発に携わらせていただいておりますが…
新パターン(R31)だ!新コンパウンド(新TW200)だ!は、もう過去の話。より良い&より強いタイヤを求めて、引き続き開発は続いています。
寒い時期に開発を本格的にしないとということで、シバタイヤ様やレイダン様含め、とても早い対応で新たにR31パターンの開発コンパウンドモデルのタイヤが3種類届きました。
・次期200候補の開発モデル:2種類
・次期280候補の開発モデル:1種類
まずはラップタイムの数字が求められる200の2種類をタイヤテストです!
タイヤが届いた日程を各サーキットのカレンダーと照らし合わせた結果、月曜(店舗は定休日)に鈴鹿サーキットでスポーツ走行があるではないですかw
鈴鹿も走りたかったですし、ちょうど良い。ここで第一弾の比較テストを行います。(いきなり鈴鹿かい!というのもなくは無いですがw)
ということで、1/15に鈴鹿サーキットへ行ってきました。(チェレンジハイクラス枠)
本来、鈴鹿までなら前泊で行くという距離ですが、前日は日曜日なので家族サービスDAYです。こればっかりは避けて通れませんw
その前の日あたり(12日~13日)もオートサロンで外泊してましたので、さすがに怒られ・・・。
しっかり家族サービスを実施し・・・汗
15日の夜中2時出発で鈴鹿へと向かいました。(まあハードです)
そして現地には9時到着。
夜中に雨が降ったようで、路面はウエット?いや、セミウエット?着いた時には降ってませんが、どちらにせよ1本目の走行時間には準備が間に合わないので見送ります。
そして2本目はというと、まだ一部路面は濡れているようですが、ほぼドライ。S字あたりがまだ完全じゃないみたいですが、車種によってはもう全開で行ける状況との事でした。
ただ当日はあくまでタイヤテスト。精度の良い比較テストをするには、条件の違いをなるべく避けたいので走りたい気持ちを抑え、2本目の走行も断念しました。
そんなわけで午前中は走らずまったーりしまして…
午後の3本目と4本目からいくことにします。
鈴鹿のスポ走は各セッションで先導走行があります。これはコースへの成熟度を云々というのもありますが、この時期はタイヤの熱入れにも有効です。(先導走行時はタイヤを横を使わず縦でタイヤを潰すイメージで温めていきます。もちろんそれをやる上で先導走行の隊列を乱す・崩す・危険と感じられるような動きは厳禁です。そういうのは全く必要ありません)
そのため先導走行の1周、そしてアウトラップの1周の合計2周できるので、その次の周には不安は特になく全開で走れるはずです。
尚、割と誤解されがちですが、温まった=タイヤの最大グリップがくるというわけではありません。別の話です。
あとはなるべくクリアで走れるかにつきます。この日もたくさんの車両が走行されていました。
厳密な比較をする上ではラップタイムももちろん重要ですが、そこに至る過程も含めてなるべく条件を揃えたい所。そういったところもしっかり計測しながら比較して行きたいので先々はどこかのサーキットを柴田社長に貸切って頂きたいところですね…w
というわけで前置きがだいぶ長くなりましたが、僕の内容的には2種類のタイヤを比較することをメインとし、クリアが取れなくてラインを外しても、計測しながら周回していきます。
さ、行ってみましょう!
まずは持ち込んだ開発モデルのうちの1種類を履くわけですが、走り出しから温まりの良さ&グリップの良さを感じます。こんな違うんかとちょっとびっくり。
クリアでの走行が厳しい状況でしたが、参考タイムとしては「2分27秒7」。これまでのシバタイヤでのベストタイム同等での走行となりました。
率直に今回のタイヤはブレーキ、トラクション、ステア応答性も良く、乗って真っ先に感じるのはグリップ感の高さ。加えてタレるまでの時間が延びました。突如グリップがなくなる感じもありません。良い改善!
数周の走行を行い、ピットへ戻りました。エア圧やタイヤの顔(表面)を確認し、なぜかホッとしましたw
(クリアが取れなかったことがちょっとだけ悔やまれますが、タイムアタックではなくスポ走ですしね…)
では次!先ほどのタイヤを基準に、もう1セットの開発モデルへとタイヤ交換です。4本目、行きます。
出来れば最後の走行ですし、1周だけいいから全開で走りたいw
お願いしますと点に念じるようにコースインした結果、ありがたいタイミングで?1周だけクリア!全開で計測できました。
結果、「2分25秒822」を記録!25秒台に入りました!!
その後は引き続き数周の連続走行を行い、タイヤのチェックを済ませ走行は終了しました。(今回のタイヤのエアは冷間1.45スタートで、走行終了時は温間1.85でした)
結果的にベストタイムは後に試した方のタイヤが勝っていますが、比較としては曖昧です。ただどちらのタイヤも今までの200にラインナップしているコンパウンドよりも上回っていることを確信&確認出来ました!(ウェット性能や炎天下の状況は当然ながらまだ何とも言えませんがw)
では今回、2種類の次期200候補を持ち込んだわけですが結論、どちらが良いのか?
わかりません!!どっちもよいですw
ただ同じモノでは?ってくらいキャラクターに差が出ませんでした。。もちろんそれは今回のこの条件下ではそうだったというだけかもしれませんし、まだまだテストは不十分です。取り急ぎは別のコースでもチェックしていきます!
そう、鈴鹿まで来たので遠征は続きます。。。w