FD3SやFC3S RX-7の中古車選びで気を付けたいポイント

  • 2017年08月09日
  • コラム

FC3S&FD3Sも登場から20年以上が経過し、絶版となってから15年以上が経った今日。程度のよいロータリーエンジン搭載車両は減少の一途をたどってはいます。それでもこのロータリーだけがもつ“楽しさ”は、より多くの方に知っていただきたいところ。

そこで今回はロータリーエンジン搭載車両の中古車選びのポイントをご紹介したいと思います。永く、RX-7という車両を大切にする中ではある程度維持費はかかりますが、ベースとなるクルマ選びを失敗しなければ、「こんなはずじゃなかった!」というような大損するリスクは回避できると思います(^^)

中古車選びで気を付けたいポイント

これはロータリー搭載車両だけではないんですけど、そもそもの中古車選びで気を付けたいポイントというのがあります。

走行距離はあくまでも目安に

走行距離が少なければいい、というのは間違っていないですし、走行距離の少ない車体というのは程度が良い傾向にあります。けれどその数値だけに一喜一憂するのはどうかと思います。

単純に「乗ってなかった」というなら良いのですが、走行距離が少なくても街中の“チョイノリ”で酷使された車体もありますし、たくさん走っているけど高速道路メインだったりと、走行距離からは車体の程度を判断できません。

そのため距離はあくまでも目安として考え、今現在のその車体のコンディションやトラブル歴等を可能な限り調べる方が賢明な選択と言えます。実際、過走行気味でも程度のよい個体というのは多いですし、価格も割安なので掘り出し物に出会える可能性も高いです。

“事故車”も気を付ければ大丈夫

「事故車はヤダ!」とばっさり切り捨てるのは正直もったいないです。というのも中古車業界における事故歴の有無というのは“事故車判断”の境界線にグレーな部分があるからです。

例えば、ボンネット本体やドアパネルを交換する。これってチューニングカーではよくあるメニュー(軽量なFRP製のに代えるなど)ですが、中古車市場においては事故車扱いとなるケースがあるんです。

これは外装パネルを変更すると純正のパッキンがはがれるためで、そうなると「外装交換歴有り」となって事故車扱いとなるケースもあります。そういう個体はたとえ何かにぶつかったような事故を起こしていなくともそれ以降の車体の扱いは事故車となってしまいます。

RX-7を含めたスポーツカーの場合、経歴的に事故車扱いになりえてしまう個体が多いので、中には程度が良好でお得な事故車も多いです。またどんなに激しい事故であっても、腕の良い職人さんが直した個体というのは「下手な極上車の扱いの中古車」よりも程度が良いケースは多いです。

FD3SやFC3S RX-7の中古車で気を付けたいポイント

ここからはFD3S RX-7やFC3S RX-7などのロータリーエンジン搭載車両を選ぶ際に気を付けたいポイントです。まず「見た目きれいだから」と飛びつくことはないようにしてください。

各部をチェックし始めたら錆びだらけだった!なんてこともあります。20年以上経過した個体なら起きても不思議ではありません。

外装系のモールの劣化は万病のもと

外装チェックの中で傷やへこみはどうにでも治りますが、モールやシール類の劣化からくるトラブルは万病のもとです。そのためモールやシールが極端に劣化したままの個体は注意が必要です。

例えばフロントスクリーン付近のモール類が引き金となるのが、エンジン電装系(特にコンピュータ)トラブルです。写真の箇所のぽっちがその一つで、ここが劣化して雨漏りするようになるとバルクヘッドや内部のハーネス類を通り、コンピュータ本体に水が浸入→コンピュータ本体が水没します。

またリアゲート付近のシールはハッチそのものをさびて腐らせる要因になります。雨上がり、ハッチを上げた際に“バシャー”っと水漏れする場合にはモールの劣化を疑いましょう。

そして車体チェックの際にはめくれるところは徹底的にめくってチェックしましょう。本来室内などは水が浸入しない場所ですが、何かのモールが劣化→そのまま放置されている車体だと、水が入った痕跡があります。一時的に水が入っただけならいいですが、そのまま放置するとさびの原因となり、モノコックの劣化や電装系トラブルの元となります。

圧縮比は圧よりもばらつきをチェック

ロータリーエンジンのチェックポイントで圧縮比は大切な目安です。ただし、単純に圧が高いから良いかというとそれはNoです。

圧縮比は計測条件によっても数値は変わりますし、「この数値以上出ているからあと??万キロはオーバーホール不要」とはなりません。

まず圧縮比の数値自体は冷感時と温感時で異なりますし、数日間エンジンをかけずに放置された車体とさっきまで走ってた車体でも異なります。圧縮比の確認の際にはこういったところも抑えたいポイントです。

また、それ以上に大切なのは圧縮比のばらつきです。これはロータリーの各3部屋がプラスマイナスの差が少ないことを言います。このばらつきが多い場合、アペックスシールの劣化や最悪の場合「ブローの前兆」となっていることもあり、痛い目を見る可能性があります。

目安として0.5前後の差はオーバーホールをする必要が近いロータリーを積んでいると考えましょう。

エンジンルームがクーラント臭がするものは注意

ボンネットをパカッと開けたとき、全体的にクーラント臭いという個体はエンジンがお疲れ気味の可能性が高いです。

これは水喰という症状で冷感時→温感時でクーラントのリザーブタンクの水が増加減する際、エンジン本体のハウジングのシール類が劣化すると必要以上にリザーブに水が戻ってきてしまうことでおこる現象です。

結果的にリザーブタンクから水(クーラント)が溢れてしまい、エンジンルームにはクーラント臭が漂います。これはレシプロエンジンでいうところにヘッドガスケット抜けに相当し、圧縮比同様、オーバーホールの時期が近い時の兆候の一つになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。FC3SやFD3Sの中古車を選ぶポイントは例を上げると他にもたくさんございますが、簡単にチェックできるポイントとしてまとめさせていただきました。

今、RX-7という車に興味があり、これからロータリーデビューするという方が「すぐ壊れる」「調子悪いのを買わされた」「もう二度と乗るか!」となることを回避できるならなによりです。

末永く、ともに楽しい時間を過ごせるロータリーに出会え、一人でも多くの方がRX-7だけが持つ楽しみを知っていただけたら幸いです(^^)

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