世間的には連休初日となった04月27日(土)、デモカーの86(ZN6)でエビスサーキット西コースで行われたタイムアタックイベント、Attackエビス(SUNOCO presents Attack EBISU 2019)に参戦してきました。
これまで、Attackのイベントには筑波や鈴鹿、菅生などFD3S RX-7のデモカーで参戦してきましたが、今期はトヨタ86(ZN6)のデモカー製作に力を入れていますので、そちらで参戦です( ̄▽ ̄)
スポーツラジアルでタイムアタック!参戦にあたってのデモカー86のざっくりした仕様
今回、デモカーの86(ZN6)でタイムアタックイベントであるAttackに参戦してきましたが、仕様としては前回の日光サーキットを走ったまま、油脂類交換や各種のチェック・メンテナンス以外は特に仕様としては変更していません。(強いて言うなら自走遠出なのでブーストをちょっとだけ下げた)
ここで改めてデモカー86(ZN6)の仕様について簡単にまとめると・・・
- パワー面はエンジン本体がノーマルのまま、HKS製ボルトオンターボキットを装着
- 過給器でパワーアップしたエンジンを緻密に制御するため、ECUをフルコン化:MoTeC M150(86専用モデル)に変更
- 内装・エアコン付きのままでも軽くしたいので、ドライカーボンパーツ(ボンネット、ルーフ、トランク)に材料置換※同色塗装しています
- 足回りはエナペタルダンパーのオリジナルスペックをベースに、強化アームへの変更やメンバー周りの剛性アップ
- 駆動系はミッション&ファイナルノーマルでデフはOS製機械式LSDを導入
- タイヤ&ホイールはADVAN A052(255/35R-18)に、鍛造のADVAN Racing RZ-F2の組合せ
・・・という感じです。
ちなみに履いているタイヤなんですけど、このデモカー86(ZN6)で通勤している関係でADVAN A052を履きっぱなしで、持ち込み時の状況としては街乗り約500キロ+日光サーキット走行(G&Dミーティング走行会とスポーツ走行を2回)を行っています。
その状態で一通りのメンテナンスを行い、最低限必要になる工具と走行するための装備類(ヘルメットやHANS、レーシングスーツ等)、MoTeCのセットアップ用のPCに前泊するためのセットwを持って、福島県の二本松へと向かいました。
身軽な装備で走りに行けるのは、ストリート号としての大切な要素ですよね( ̄▽ ̄)
岳温泉に前泊して参戦!開発するための仕事の一環ですw
エビスサーキットへ走りに行くときは基本的に日帰りなんですけど、今回は前泊にしました。ローダーで行くわけでもないから、ホテルの駐車場選びに気を使わなくて済むのはホント楽♪
とりあえず前泊して岳温泉でしっぽり飲んで英気を養いw翌日に備えてゆっくり休み、早朝から仕事です。岳温泉は標高が高い上に、事前の天気予報では冷え込みもそれなりでした。今のデモカーはフルコン化(MoTeC M150)した関係で、そういった環境下でもスムーズに始動できるセットアップも進めないといけません。
レーシングな領域はサーキットに通えばすぐにできますが、こういった街乗り領域+αもキッチリ仕上げておかないと、安心してお客様に提供できませんからね(^^;
もちろん、MoTeCのコンピューターですから、データさえ合わせ込めればそのあたりは全く問題なく日常でも使用できます。今回、朝一は外気温・水温ともに4℃って状態で、持ち込みデータでは初爆はするものの始動までは至らず。なので補正係数を加えたり見直したりして、ストレスなく始動⇒暖機できるように合わせていきます。
・・・というわけで、エビスへと向かいます。
フルウエットからの走行。A052のウエットコンディションでのフィーリングは?
朝一の天気から察していましたが、この日のエビス西コースはウェットコンディション。タイムアタックとしては・・・な状況ですが、履いてまだ2か月とたたないADVAN A052のウェット性能を試したくて(怒られるかもしれませんがw)、早く走りたくてうずうずしていました( ̄▽ ̄)
YOKOHAMAの公式ホームページ上では「雨天走行時は注意して」となっているこのADVAN A052ですが、果たして・・・
っていうほどおっかなびっくりではなく、普通にコースイン。雨の日の通勤で感じていましたが、通常の街乗り~高速道路ぐらいでは他のタイヤと何ら遜色ないフィーリングというのは確認済でしたからね(^^)
んで、完全ウェットコンディションでのレーシングな走行ではどうなるかというと・・・
良いですね!キッチリ食いますしコントロール性も高いです。メーカーが「ウェット時は…」といううたいがあるのが不思議なくらいです。ドライコンディションで走りだしからの温まりがいいなと感じていましたが、その発熱の仕方については雨でも健在。安心して走れました。
コース上は1コーナー手前くらいに川ができる程度の濡れ具合でしたが、コントロール不能に陥ることは全くなく、タイムとしては1分05秒933までは出ました。
(楽しすぎて久しぶりにサル走りですw)
この日の天気予報としてはこれから好転方向なので、あとは晴れたらタイム出そうというところでした。
雨も上がりドライコンディション。スーパーラップに向けて練習
朝一のウェットコンディションは、昼前くらいには完全ドライの路面に移行。気温はそれなりですけど、タイムアタックはやっぱりエビス西での相応なタイムを出さないと気が済まない!という感じに加え、主催者にチャチャw入れられないように準備をしていきます( ̄▽ ̄)
といっても、別のタイヤを持ち込んでいるわけでもなければ、サポートのメカニック(まー)も不在。やれることといえば、記録されたデータや車載を見返しながら、ドライビングの組み立てをすることと、まだ探り探りな要素も多いADVAN A052のエアや温度などの合わせこみくらいです。
シンプルに言うなら自分との闘いw
ちなみにこの日はお客さんのハスイケさんもFD3S RX-7でエントリーされていましたが、同じように1日中、自分との戦いをされていました(^^)/
ただ、まぁ・・・。
自分との戦いといいつつも、まっとうなタイム(各コースにある壁的なやつ)を超えないと、チャチャ入れてくるガヤwが多いのも、このイベントのあるあるなのでより燃えるわけで( ̄▽ ̄;)
なので、夕方にあるスーパーラップの出走までにそれなりに走りこんで、ライン取りやギヤリング、スタート時の内圧やアウトラップでの発熱状況など、最低限必要になるデータを黙々と集めていました。
この日時点の結論としては、ADVAN A052に関してはアウトラップをそれなりのペース(全開比6-8割くらい。もちろんウォーマー無し)で走れば、翌周には安心して踏んでいけるコンディションになるというものです。そしてグリップレベルのピークに関しては、計測1周目・頑張れても2周目までが最もパフォーマンスが出るかな?という印象で、2周目以降については一定レベルをキープするイメージで垂れるように感じます。
発熱の良さというか、喰いつく温度域の広さを考えれば、このパフォーマンスは凄く立派なものなんですけどね( ̄▽ ̄)
「ADVAN A050のMコンパウンドみたいなラジアルだよ」って聞いていましたが、発熱に関してはそれよりも使いやすい特性です。
あと今回出た新たな86(ZN6)の事象としてはガス欠症状(^^;
状況としてはタンク残量が半分程度になると、エビス西の上りながらの左のターンで出ます。コレクタータンクを着けることも今後は検討しないと行けなさそうです。
とりあえずこの日はガス欠症状が出ないほうが良いという判断で、ガソリン満タン相当でスーパーラップを走ることにしました。86(ZN6)の場合、燃料タンクがリアシート下(ホイールベース内)にあるのでガソリン満タンでもそこまで挙動が変わらないのは良い仕様ですね~。
いよいよスーパーラップ。ストリート号&ラジアルでなんとしても2秒台に入れたい!
Attackエビス(SUNOCO presents Attack EBISU 2019)ではすべてのエントラントにスーパーラップ形式でのアタックが可能で、朝一と夕方最終というタイムを出しやすい時間帯でそれが行われます。
朝一は雨でスーパーラップが実施されませんでしたので、夕方はいよいよイベントとしての絞めの走行です。この走行枠に向けては持ち込み時から下げていたブーストを上げてコースインすることにしました。※持ち込み時:0.8キロを0.9キロへ。まだそれ以上のブーストは色々懸念があって出来ていませんw
走行に関しては前述したとおり、インラップの翌周(計測1周目)がもっともタイムが出しやすいので、そこにすべてをw的なイメージでアタック。
タイムは自己ベストとなった1分02秒845を記録。エビスサーキット西コースは、ラジアルタイヤで2秒台に入ればいろんな可能性が見えてくるので、そこまでたどり着けたことは本当に大きいです。
Attackエビスで得られたこと、今後に向けたデモカー86の課題
今回開催されたAttackエビス(SUNOCO presents Attack EBISU 2019)では、ターボ+MoTeCのフルコン化を施したデモカー86(ZN6)のテスト兼タイムアタック、そして本格的に使い始めたYOKOHAMAのハイグリップスポーツラジアルタイヤ:ADVAN A052の性能確認を行うことがメインテーマでした。
振り返る中でシンプルにまとめると、デモカー86(ZN6)×ADVAN A052という組み合わせは、ウェット・ドライ問わず楽しく走れて、ドライ路面のエビスサーキットの西コースを2-3秒台で安定して周回出来るこというもの( ̄▽ ̄)
そして今回、ラップタイム以上に改めて感じたのはADVAN A052の自走遠征時の快適さ。ユーザー目線で考えると、自走でサーキットへ向かうなかでもやっぱり、快適に移動したい(走りたい)ものです。詳しくは別途触れようと思いますが、街乗り~高速道路でのADVAN A052の静音性や安心感などから得られる快適性は、今まで履いてきた他のハイグリップラジアルとはまったくの別物でした。おかげでとても快適にサーキットへ移動できましたね(^^)/
さて、今回の走行で感じた今後の課題について考えると、速度域が全体的に上がったことで起きている挙動変化などを全体的に見直さないといけないかな?と感じています。
例えば、それこそ5秒台くらいまでは何も起きなかった最終コーナー付近も、2秒台を狙って全開で走らせると車両はそれなりに暴れますし、1コーナーなどのハードブレーキポイントではリアの挙動が心もとない感じです。
まだコントロールできる範囲なので、今のレベルで過ごすのであれば問題ないと判断もできますが、86(ZN6)はストリート前提の仕様としてもまだまだ伸びしろがあると再確認できましたので、全体的にパフォーマンスアップを目指して底上げしていこうと思います。(もちろんウイングやエアロはまだ付けませんよw)
まず目先としては、夏場の連続周回に向けてラジエーターを容量アップしつつ、今回発生したガス欠症状の根本的な解決を施すところから始めまていきます( ̄▽ ̄)
というわけで!
Attackエビス、お疲れ様でした。楽しくも本気になれる時間を作ってくれた主催者をはじめ、運営に携わる皆様&スポンサー様に感謝いたしますm(__)m