ATS製シングルクラッチの慣らしで日光へ!GR86でのベストも更新!

先日、シバGR86にATSカーボンクラッチを導入。ブログでも触れましたが、シングルクラッチ&対応出力内であっても滑らないか不安!ということで、早速日光サーキットへ行ってきました。

まずは当たり付け(クラッチの慣らし)と、最終的には全開シフトを行った際に滑りや異常が出ないかなどをチェックしていきます。あわよくば、順調に進めばタイムアタックもしたいなという予定です。

ということで早速、クラッチの当たり付けを行います。

いわゆるクラッチの慣らしについては、人・車・導入アイテムによっては、そもそも慣らし不要という方から500kmを超える長距離を推奨するという方もいらっしゃるなど、多様な考えがあります。

僕個人としては半クラを使わない走行である程度のクラッチ操作・負荷をかけてもペダル位置に変化が出ないなら終了、という形態を取っています。どれだけ慣らしを頑張っても滑るクラッチは滑りますし、まったく慣らさず、急に熱を入れると反っちゃうということがあったので、今はこれをお勧めしている感じです。

具体的にはサーキットを周回しながら行うのが良いと思っています。今回のケースでは日光サーキットのスポーツ走行のアベレージタイムによるクラス分けで、アベレージ周回タイムが43秒以下の方で走行。前回走行では38秒付近の車両でしたが、7−8割ペースで走行して45〜49秒前後で淡々と走り続けました。

これくらいの走行でクラッチによってはペダルの操作位置が変わったり、場合によっては切れない・つながらないという状態になることもありますが、今回導入したATSシングルクラッチに関しては全くもって変化はなし。調整の必要や異常などもなく走行できたので、慣らしは終了としました。(日光2ヒート走りました)

ということで、午後からの走行では全開テストを実施します。(13時~/15時~)

なお、シバGR86のセットアップとしては前回から変更点として、「サカモトエンジニアリング A’PEXi N1ダンパー」を、もてぎ時よりフロントの車高を1ターン下げました。バネレートや減衰などに変更はなく、前後12キロ・減衰力「F8/R7」の設定となっています。

ということで13時枠から全開走行。タイヤは午前中も履き続けていたR31 200Rで計測しました。(サイズは255/40R17)

走行のはじめから全開シフトを行い、クラッチフィーリングを確認。懸念していたシングルクラッチの滑りやその他異常もなかったので、そのまま計測に入りました。

ベスト:38秒811(温間エアー圧 1.9)

自己ベストに 0.04秒届かずでしたが、ほぼベスト同等といった感じでした。とりあえず導入したATSのシングルクラッチが全開シフトでもまったく滑らず一安心!

というわけで、15時枠ではタイヤをシバタイヤのSタイヤ、R50のT9β(同サイズの255/40R17)へ変更し、ベスト更新を狙います。

こちらのタイヤは何度も使用している中古タイヤになりますが、ADVAN A050のMコン相当のコンパウンドを誇る「T9β」の良いところは、ミラクルタイムはなくとも、使用や周回してもタイムの落ち幅が少ないところです。タイヤへの負担が少ない乗り方であれば容易に何周もできます。

僕としては何周も走るつもりがないので、早めにタイヤの作動温度域にするためにウォーマーでしっかり温めて出走します。なお、ウォーマーを使う場合はアウトラップをゆっくり走ると温度域から外れるので、なるべく速い速度で計測周に入ることをおすすめします。

15時~

ベスト:38秒543(温間エアー圧 スタート1.70→走行後 1.65)

車両が持つベストタイムを更新しました!

日光サーキットでのT9βでは、クーリング走行を入れるとタイヤの内圧も落ちていました。連続で計測したほうが良かったかもしれません。この点は、次回の使い方の課題として試していきたいと思います。


というわけで、クラッチ導入に関する作業・テストは無事に終了!懸念していた全開シフト時のクラッチ滑りは一切なく、駆動も確実に切れてシフトフィールも非常に良好でした。

現時点では、GR86に安心しておすすめできるクラッチだと感じています。今後は国際サーキット(5速・6速域)でも検証を進めていく予定です。

また、前回のエビスから導入したCF Lab製車検対応カーボンリアウイング。エビスや鈴鹿で走行、そしてもてぎでの最高速195km/h 走行時において何事もなく安定しており、こちらも好感触です。

シバGR86の走行は次回、富士スピードウェイにて高速・高負荷な状況でテストを予定しております。またブログでご報告できればと思いますので、引き続きよろしくお願いします!

にしても…
日光サーキットだけではないのですが、さすがに純正コンピューターの回転リミットでは苦しく感じる時が多くなってきました。そのためとてもECUを変更したい気持ちが大きいです(まだやりませんが)。

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw