デモカーのGR86は慣らしが終わった後、ノーマルサスペンションでタイヤをA08B(205/55R16)にして日光サーキット(40秒7)とスポーツランドSUGO(1分40秒8)を走ってきました。ベース車両の素性がある程度つかめたところで、本格的に開発パーツのテストを進めて行きます。
まず今回、オリジナルのサスペンションキット(車高調)を作ることにしました。製品としてはKWの姉妹ブランドであるSTをベースに、レートなどを変更したサカモトエンジニアリングのオリジナルスペックになります。STは価格と性能のバランスが凄くいいですからねー!(1発のタイム・性能ならKWのコンペティションシリーズですがw)
で、こちらが試作品のサスペンションです。
ベースとなっているのはSTのXTAという車高調です。こちらはすでにスタッフ(GR86 ZN8)やお客様の車両(BRZ ZC6)でも確認済みで、今回のオリジナルスペックは「よりサーキット向けに」として仕立ててみようと、スプリングレートを中心に各種変更を施しています。
車高は前後で20~25㎜ダウン、タイヤとフェンダー隙間は指2本が入る車高です。アライメントは前後共に最大値で2度付近のネガティブキャンバー、トー0です。
タイヤについてはA08Bで引き続きか?と思っていましたが、長らく欠品していたADVAN A052が生産されたようなので、A052へ取替ていきます。サイズは純正サイズのまま205/55R16です。
ということで、ADVAN A052&オリジナル車高調という仕様で早速日光サーキットへw
余談ですが、ダンパー減衰をサーキット想定の締め上げ(F2/R3)で自走してサーキットまで来ましたが、街乗りのフィーリングはA052も相まってとても良く快適でした。
今回の日光サーキットでは、S耐ドライバー&メーカー系開発ドライバーの経験もあるBUNZOUさんのGR86のセッティングデータ(GR86やNDロードスターの純正⇒ダウンサス/車高調導入によるタイム向上分)などをもとに考えると、目安として0.3~0.5秒アップすれば良いかなと思ってました。(40秒2-5程度になる試算ですね)
GR86にオリジナル車高調(試作品)を入れた結果
で、、、走ってみると始めからフィーリングがビックリするほど良くてw
動きは非常にやさしく、率直に良い!市販化するとしてもタイム的にも十分じゃない?
しいて言うなら動きはマイルドすぎる、初期以降のアンダーステアが少し強いかな。そして持ち込みで40秒台前半が出るなら、やっぱり日光39秒台じゃないと帰れないんじゃ・・・。というわけで当日の時間が許す限りやれることを試しましたw
10:00-|ダンパー調整(F2F3→F1R2→F1R4)&F2ターン車高調整
11:00-|ダンパー調整(F1R1)&F2ターン車高調整
13:00-|F2ターン車高調整
この13時走行は、フィーリングとしてはベストだったのにタイムがベストじゃなった。当日の状況として湿気も多く、すごく汗をかきました。ということでここではいじらず次の走行で判断。
14:00-|セット変更なし
やったー!39秒台でフィニッシュです!めっちゃ粘りましたw
そしてやっぱADVAN A052はタイヤ特性が安定しているのでセッティングもしやすいし、すごく良い!改めて良い。終始温間1.8です。
ちなみに、セッティング変更後も減衰含めそのままの仕様で自走帰宅ですが、街乗りのフィーリングも乗ってきたストリート仕様の車両の中で最高レベルです。これから詳細を詰めて市販化に向けて準備していきまーす!