ノーマル然でも確実に冷やす!ハイパワー2JZのJZA80スープラの冷却系強化

長い年月をかけてしっかり仕上げてきたこちらのJZA80スープラ。現在は足周りやブレーキをはじめ、サーキット走行に必要となるパーツや、消耗・劣化したパーツをアップデートしながら仕立ててきました。

入庫当初の状態とは全く別のよいコンディションへと仕上がり、よく曲がり、よく止まり、そして加速も最高な個体となりました。エンジンパワーに関してはノーマルミッションで耐えられる範囲で抑えていますが、それでもよく走ります。

しかし…
マシン、特にエンジンがハイパワー化されていくにつれて、今度は“熱問題”に悩まされるようになってきました。特によく走行されているモビリティリゾートもてぎのロードコースでは、外気温20度前後となる春〜秋の時期に、設定している水温域内で1周全開走行できるかどうか、というところまで悪化してしまいました。

当初の状態からはラップタイムも最高速度も大幅に更新していますので、これはある意味当然の結果とも言えます。

とはいえ、せっかく製作したエンジンが高温によって激しく消耗していくのも避けたいですし、最悪の場合、エンジンブローにも繋がりかねません。というわけで、昨年よりクーリング対策に関していろいろとアップデートをしてきました。

その中で条件としてあったのは、クーリング対策としてはボンネットやバンパーを風抜けの良いものへ変更していくのが手っ取り早いですが、今回は「できる限りノーマル然としたままに」というご要望のもと、見えない部分で手を入れてきました。

最終的にはオーナー様と相談を重ね、冷却系を全面的に見直すことに。大まかな変更内容は以下の通りで、すべてワンオフでの製作となりました。

  • 電動ファン化(ツイン+シュラウド製作)
  • オイルクーラー変更(ツイン化・容量アップ)
  • パワステクーラー変更(シングル・容量アップ)
  • バッテリーのリア移設
  • インタークーラーパイピング加工、リザーブタンク製作
  • 各種導風板の製作

冷却系パーツに関しては、パーツを変更・容量アップするだけでは思ったように効果が得られないケースも多々あります。今回は限られたスペースや冷却風を十分活用して、「確実に冷えること」を前提に取付位置の見直しや導風板による風の流れを重視しながら製作しました。

各パーツ変更後は、簡易&暫定配線を行いチェック走行。実走してみないとこれらの効果は検証できませんが、電動ファンのコントロールによって冷却性能が確実に改善することがわかりました。(前年度同時期比較)

とはいえ、冬場なのでこれで暑い時期にどうかは季節を迎えてみないとわかりませんが、現状できる対策としては十分でしょう。ひとまず安心。今回の大幅な変更は、結果として成功といえる内容でした。

そしてファンのコントロールや制御に関してはMoTeC側で行うため、AVO MoTeC Japanへ入庫し、本配線および制御調整を実施していただきました。

そしてそれらの作業も無事に完了し、今回の冷却系アップデートも無事に完了です。

念のため、車両が戻ってきてからは油漏れなどの最終チェックを再度行い、問題がないことを確認して、オーナー様の元へ納車となりました。

次回は、実際にサーキットを走行しての最終確認や、これから迎える暖かい&暑い時期を迎えてどうかというところ。モビリティリゾートもてぎのロードコースに関しては現在、路面改修中なので再開が待ち遠しいですね。

これで十分に踏めて周回ができれば、ストレスフリー&フルパワーでたくさん走れるので、きっと良いラップも刻めるはず!僕自身も今から楽しみです。ありがとうございました。

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw