アペックスの吸排気パーツが一式入り、エンジン本体以外のパワー系はもうやることがないシバGR86。唯一残っているとすればコンピューターの現車セットや回転数上限の引き上げになります。
が、その前に…
シバGR86は富士スピードウェイの最高速や、モビリティリゾートもてぎのストレート区間で、以前のデータよりトップスピードが伸びず、タイムをロスする状況が続いていました。
状況的にはエアロパーツやウイング、タイヤサイズなども変更しているため一概には言えませんが、この状況を少しでも改善できるならどうにかしようとずっと考えていました。
富士走行時の様子はこちら↓

ということでそんな話をApexさんに相談したところ、色々と快諾をいただきアペックス富士工場へと向かいました!

2日間のスケジュールで、シバGR86のパワー系の検証と見直し、アップデートを行ってきました。
なお、現在シバGR86に搭載されているFA24は2機目。当たり外れもあると耳にしますが、その辺も含めてどうなのかなーというところからダイナパックを接続して検証をスタートです。
1機目故障時の様子はこちら↓

早速、現状を知るためにそのまま計測。


エンジン本体は純正状態でそこにアペックスの吸排気システム(A’PEXi インテークDプラスCFRP、A’PEXi スーパーサクションキット、A’PEXi N1X フルエキゾーストシステム)で構成されたこの仕様が、どれくらいの出力なのか確認していきます。
結果は、トルク・パワーともに申し分なし。むしろ「少し出過ぎでは?」というほどの数値でした。気温などの条件差はあるにせよ、アペックスが持つ純正データと比較しても一目瞭然の結果となりました。

アペックスの吸排気システムはパワー出ますね!とひと安心した反面、エンジンに問題がないとなると、他に原因があることが確定。頭の中は少し複雑な心境ですw
次に、車両をダイノから外し、工場ピットへ移動。


サーキット専用車両としての排気系にはまだ改善の余地があるということで、輸出AT用のフロントパイプ(センターパイプ?)へ交換して再テストを行いました。再びダイノにセットしてチェック。

結果として、数値上の変化はほぼありませんでしたが、音質やフィーリングなどの個人的な感覚としては良さそうなものがあったので、しばらくはこの仕様で走らせていくことに決めました(笑)
というわけで現状+αの検証としての確認項目は完了です。
そして翌日。エンジンに異常がないこと(むしろ上出来)は確認でき、それに関してはほぼ満足な状態。ということで、ここからいよいよ本格的な仕様変更をしていきます。
そう、以前から気になっていたコンピューターセッティングに手を入れることにしました。あわせて回転リミットも引き上げていきます。

何度も回しながら少しずつデータを書き換え、最終的には約10馬力アップ、トルク+2kgmを上乗せできました。

これが実走でどれほど影響するかは走ってみないと分かりませんが、車速リミットの変更と回転リミットの引き上げも完了し、今回の仕様変更等は一旦完了としました。
そしてこれらの作業の滞在期間中には、普段なかなか聞けないメーカー開発の方々の話や情報も伺うことができ、モチベーションもだいぶ上がっています。頭の中では「まだ他に改善できる部分がある」と妄想しながらの帰宅でした。

会社へ戻ってからは、まずエアロ(柴田自動車GR86エアロストリート Type-Bフルキット)をサーキット向けに仕様変更を施していきます。ディテールなどに変更は加えませんが、シバGR86はもうストリートマシンではないので過剰な冷却は不要。ドラッグ低減になるように処理しています。
次回走行が楽しみではありますが、ピークパワーの向上は必ずしも良い結果になるとは限りません。一つ一つ確認しながら、改善と次のステップへ進んでいけたらと思います。
ということで、アペックスの皆様、2日間大変お世話になりました!良い結果が出るように頑張ります(笑)





