「なんで坂本さんちはシバタイヤのSタイヤを履かないの?」と何度聞かれたことかw
皆に同じ回答をしていますが、それは昨年秋頃にマーFD3S RX-7は足回りの刷新を行い、アペックスN1ダンパーベースでゼロからセットアップを行うことにしたためです。

こちらの記事をどうぞ:https://sakamoto-eng.com/22747
足回りの開発は、今まで最も履いた時間の長いSタイヤ(ADVAN A050 G/S)で進めないと基準が出ませんし、このタイミングでシバタイヤのSタイヤ(R50)を履くといろいろと未知数すぎて、開発結果として誰もメリットがない結果になるためです。このことはシバタイヤの柴田社長にも了承をいただいていました。
そして!

足回りも基本セットが決まり、オリジナルダンパーとして販売も開始。(別途ホームページに掲載します)
柴田社長からそろそろ開発に加わってよという念押しもあって、シーズンは終盤ですがSタイヤの開発にも参加させていただくことにしました。

というわけで、早速筑波へ行ってきました!
オメガ走でシバSを履き比べ
というわけで前置きが長くなりましたが早速筑波へ!オメガオイル主催の走行会に参加させていただきました。当日はマーFD3S RX-7とシバGR86(マーが乗る)の2台で参加です。

マーFD3S RX-7では市販モデルのシバS(R50)のT5と呼ばれるコンパウンドのものと、現時点で最新作という開発品のT9コンパウンドを履き比べます。両方とも新品、サイズは265/35R18です。

いずれのタイヤも多分、計測2周くらいしかできなさそうな走行スケジュールなので、ファーストインプレッション的な感じでしかレビューはできないでしょう。というわけで2ヒート走ってきました。

結果としてはこの2択では開発品のT9の方が好印象。両方ともタイヤウォーマーで温めて内圧を揃えていきなりタイムアタックという感じでしたが、T9の方が全体的なグリップ感が高く、気持ちよく曲がれました。

タイム的にはベストが56秒526となり、確かこの車の筑波ベストはだいぶ前に記録された58秒台だったと思うので、かなり更新できましたw

もちろんこれはタイヤだけでというよりも、筑波以外を走っている間にパワー系や足回り、エアロなどの見直しもあってのことです。
とはいえ、タイヤの完成度は悪い感じはなく、さらに改良も進むでしょうからファーストインプレッションとしては上々な感じです。とりあえずはこのタイヤで走り込んでいろいろと感じ取って、今後の基準としてのデータ蓄積やタイヤテストとしての車両セットアップを進めていきます。
ラジアルタイヤ開発とは違ったシビアな部分も多いでしょうけど、より強く、よりユーザーにお勧めできるタイヤになるよう、シバタイヤの開発に貢献できればと思います!