以前、ロータリーエンジンのオーバーホールをさせて頂き、オーナー様による慣らし運転の旅へ向かったFD3S RX-7が再び入庫。滞りなく慣らしが終わりましたので、いよいよ現車セッティングです!
ベースとなっているのは6型のFD3S RX-7です。前回までのあらすじについてはこちら!
・・・っと今回、エンジンのセッティングとは別に、脚廻りのアップデート&チューニングなどのご依頼頂きました。(ありがとうございます!)
オーナー様はこの車両でサーキット走行を20年ぶり?に復活をと目論んでいまして、そのための準備を進めていきます( ̄▽ ̄)
具体的には装着済みの車高調がお疲れ気味なのと、きちんとしたアライメントを出すための対策+αです。今回、車高調が新調となるのですが、ご要望としてはストリートも快適&サーキットでも無駄なロール感無く走らせたいとのことで、コスパが良くておすすめな・・・
HKSのハイパーマックスⅣ SPを導入します!
そしてそのHKSの車高調に加え、サーキット走行ではキャンバー角も純正よりネガティブ方向への調整範囲を大きくしたいので・・・
スーパーナウエンジニアリング製の偏芯ピロを前後導入ともに導入しました。これが入るだけでアライメントの自由度やフェンダーとの距離感の補正、サスペンションへのストレスを軽減できます。
取り付けちゃうと見えないのが難点ですねw
あと小技( ̄▽ ̄)
今後はサーキットでサスペンション調整やタイヤ交換など、ジャッキアップの機会も増えるかと思いますので、車両側のジャッキポイントが折れたり潰れたりする前にアダプタを取り付けます。
これはスーパーナウエンジニアリング製ジャッキアップアダプターっていうアイテムです( ̄▽ ̄)当店でのお客様ではこれを装着&使用した方は揃って「最高」というお声を頂いております。
付けるだけでジャッキポイントが守られますから、その恩恵は大きいですよね~
(オレンジを選択しまして、前後左右に装着です)
そんなこんなで脚廻り関係の諸々作業を完了。総仕上げとしては、おなじみの四輪アライメント調整で適正値に合わせこんでいきます。
先々にはホイールやタイヤサイズも変更になる予定もありますが、今回はそれらを想定したアライメントの数値にてセッティングを行っています。これで以前よりもレーシーでクイックなハンドリングに(^^)/
・・・あ、ハンドリングといえば、ステアリング!
今まで純正ステアリングでしたが、トラスト製のステアリングへと変更も行いました。常に触れるパーツが変わると気分がいいですね~
さて、いよいよ肝心なセッティングのスタート。こちらのFD3S RX-7ではエンジン制御をAPEX パワーFCにて行っていきます。
エンジンの仕様としては、ノーマルタービンをシーケンシャル制御のままを使用したブーストアップとなっています。エンジン本体はオーバーホールしてあるとはいえ、タービン周辺については予算等の関係ですべてのパーツ(バルブ類ですね)を交換していませんので、フルパワーのセッティングをする際には不安がありました。
・・・というところがまさしく的中( ̄▽ ̄)
結果としてはよくある系のブースト不良のトラブルです。
ちゃちゃっとトラブルを生んだパーツ交換をしまして、コンピュータの現車セッティングも完了となりました。
オーナー様は車両購入(一年前)から車載されていたロータリーエンジンに不安があり、ほとんどアクセルを踏めなかったとのことですが、これで安心して走れますよ!思いっきり踏み抜いちゃってください( ̄▽ ̄)
エンジン本体も慣らし運転を丁寧に進めて頂けたかいもあり、絶好調なエンジンフィーリングです!
さ、準備が整いましたし、一緒にサーキット行きましょう(^^)/
納車をお楽しみに~♪