オーバーホールとファインチューニングのご依頼を頂いておりますRE雨宮エアロをまとった黄色の4型のFD3S RX-7。
現在はようやく初期慣らしまでが完了し、各部の漏れや異常がないかの入念なチェックが終わりました( ̄▽ ̄)
ここで、施した内容についてまとめてみましょう。
社外タービンから純正常時ツイン仕様へ
今回は入庫時からすでにブロー済みエンジンでした。前の仕様については割愛しますが、タービン交換車両(シングルターボ)。
そこで今回オーバーホールを行うにあたり、オーナー様と打ち合わせた結果、純正タービンの常時ツイン仕様で行くことにしました。
常時ツイン化するにあたってはパイピングやハウジングに加工を施す必要がありますが、ブログ上では一瞬で終わりますねw
補機類や電装系のネガ要素を刷新
ロータリーエンジンのオーバーホールで大切なのは、エンジン本体だけではありません。というか、しっかりした補機類と電装品が整っていないと、容易にエンジンブローしますw
そもそもエンジンや車体と同じ分だけ歳を重ねる補機類も、20年越えのパーツがまだつけている車体も意外と多いです。そしてそれは結構無理があります(^^;
今回はオーナー様とご相談させて頂き、譲れない部分というのは潔く交換させて頂きました。該当箇所としては点火系パーツやエンジンハーネス、ホース類などです。
特に熱の影響を受けやすいイグニッションコイルやエンジンハーネス、ピックアップセンサーなどは、他の補機類よりも劣化の速度が速いです。オーバーホールしないまでも、定期的にチェックや交換を行いたい部分でもあります。
エンジン制御はパワーFC、ブーストはHKS EVCにて
今回新しくなったエンジンやタービンの制御については小変更。元々入庫時からエンジン制御はアペックスのパワーFCを使用していたのでそのまま継続。そしてブーストのコントロールはHKSのEVC6-IR2.4にて行います。
・・・まだ慣らし運転なので、両方とも慣らし用のデータが入っていますがw
冷却系も強化!HKS製Vマウント+DRLラジエータ
冷却系についてもアップデートを行っています。元々Vマウント仕様でしたが、だいぶ使い込まれていてお疲れ気味でしたので、HKS製のVマウントへと変更を行いました。
そしてラジエータも強化。サカモトエンジニアリングとしては定番と化しているDRL製へアップデートを行っております。
いよいよ始動!走行に向けては細かいところもチェック
上記の他にも、ブレーキマスターシリンダーの新品交換や、パワープラントフレームの割れ修理、その他多数ございましたが、省略ということで(^▽^;)
無事にエンジンも始動し、ラッピングも滞りなく終了しましたので200キロほど初期慣らしを終えてきました。
その中でのエンジンフィーリング以外で気付いた点としては、クラッチ(再使用しています)が無駄に反発気味という違和感を感じましたので、オイル交換とペダル調整を行い、しなやかに・・・というか、適正にしましたw
またハンドルセンターがずれていましたので、こちらも修正してあります。あ、エアも左側だけ1.7だったので、前後左右2.3に調整しています(^^)/
それ以外では特に気になるところはなく、FD3S RX-7らしく仕上がっています。ブローした状態からの新規入庫でしたので、もとのフィーリングはわかりませんが(即ばらしのため)、慣らし走行の時点でも良い感じで仕上がりました(^^)/
引き続き、納車をお楽しみにお待ちください♪