先週に引き続き、ロータリーエンジンのオーバーホールを推進中です。あとは大変ありがたいことに、中古車で販売中だったFD3S RX-7がご成約となりました。
補機類を含めた13Bのオーバーホール
まずは先週に引き続き、エンジン製作。
ご依頼を頂きましたのはこちらのFD3S RX-7です。(ありがとうございます)
作業としては13Bエンジン本体のオーバーホールに加えまして、付随して行いたい補機類関係も見直していきます。FD3S RX-7ともいえど旧車の域ですからね(^^;
というわけでまずは関係する補器類から。
スロットルボディのオーバーホールと合わせて行いたい作業
消耗品関係の交換なども抑えたいポイントの一つですが、補機類ではまずスロットルボディもきちんとクリーニングすることをお勧めしています。
比較的複雑な構造の13Bエンジンのスロットルボディですが、これも全バラ~クリーニングを行い、長年の蓄積されたカーボン除去をすることで・・・
まるで新品に(^^)/
掃除後はやっぱり動きが良いですね~
そのあとはストレスなくスムーズにスロットルが動くよう、専用潤滑材を塗りながら&「密閉率」を上げるためのコーティングも施しながら組み立てていきます。
エンジンのオーバーホールも大切ですが、こういった補機類もしっかりと作業することでよりよいフィーリングや調子のよいFD3S RX-7に仕上がります。
あと最近入庫するFD3S RX-7で多いのがダッシュポットの不良。この車両ももれなく不調でした。これについては新品交換です。
インテークパイプの段付き修正でフィーリング向上
次にインテーク!
インテークパイプのポートは純正のままだと大きくズレや段差がありますので、段付き修正はフィーリング向上にかなり効果があります。
補機類については前述のスロットル清掃とこのインテークポートの研磨を行うことで、スムーズに混合気がエンジン本体に入り、それに合わせた現車セッティングを行うことでフィーリングや乗り味が別物!ってくらいに楽しくなります(^^)/
ハウジングのポート加工は過給器などの仕様と合わせて
そして補機類が整った後はメインのロータリーエンジンのハウジング関係の見直しです。今回はエンジン側のポートもしっかりと!
このあたりの加工は使用予定の過給器とのバランスや、特性なども考えながら作りこんでいくことをお勧めします。
今回の車両ではビックシングルのタービンに変更しますので、ポートタイミングを変更したサイドポート仕様へと加工修正してあります。
そしてそしてお客様のご要望であります、、、
今後のアップデートも考慮したエンジン!ということで、エンジン内部では前回もお勧めさせて頂きました、コーナーシールにWPC3分割アペックスシールを組み込みます。
あとはこれらを組み付けていきます( ̄▽ ̄)
エンジン着脱は関係部品も合わせたアップデートがおすすめ
エンジンの着脱となると、見直したいのはやっぱりエンジンマウント。仕様や要望を踏まえ、リジット化です。
そしてクラッチをツインプレートへと交換取り付けました。
で、エンジン単体完了です(^^)/
ここから先の工程はまた後程。迫力あるパーツ達が組み込まれていきますのでお楽しみに♪(^^)/
中古車のFD3S RX-7ご成約!納車準備&アップデート
エンジンオーバーホールにて販売中だった中古車のFD3S RX-7がご成約となりました。
(ありがとうございます)
納車にあたりサーキットを周回できる仕様が良いとのことで、納車準備に加えアップデート行います。FD3S RX-7でのサーキット連続周回となると、ネックはやはり熱。そのため冷却系を・・・
HKS製のVマウントキットを採用しました!現在取り付けを行っています。
オーバーホール済みの個体で冷却系もリニューアルとなりましたので、より安心して長く乗れるFD3S RX-7に仕上がると思います(^^)まもなく作業も完了となりますので納車をお楽しみに~!
・・・さて、FD3S RX-7の作業が多かった先週ですが、そろそろデモカーの86(ZN6)も大幅なアップデートに取り掛かる準備が整ってきました( ̄▽ ̄)
お客様の車のスケジュール第一ですが、合間合間に冬に向けて作業を進めていきます。これについては別途触れたいと思います(^^)/