トヨタの86(ZN6)に乗り出して早いもので1年がたちました。今までRX-7をメインに車両作りをしてきた身からすると、良くも悪くも多くを学ぶきっかけをくれた車両です。
もとを振り返ればN1仕様に乗ることから始まった86とのかかわり。そこからノーマルの後期型86を購入し、こちらはデモカーとして現在セットアップを始めているところですが・・・。
今は車高調とアーム関係、ホイール&タイヤのサイズ変更、カーボンパーツを使用した軽量化など、比較的定番のメニューが済んでいます。
それを!
今期はさらにアップデートする予定です。取り急ぎの目玉となるのは・・・、またの機会に触れることにしましょう( ̄▽ ̄)
さて、86をノーマル吊るしからストリートセット、ライト目なサーキット脚、ガチガチのN1レース仕様と色々と乗ったり&セットアップしてきて、実はすべてに共通して納得いかない部分があります。
それは86特有の?リアの挙動。
個人的に今一番まとまったと感じる、デモカーの白のFD3S RX-7と乗り比べると、正直ガッカリします(^^;
意図しないタイミングでブレイクするリアの挙動
86の挙動がどんな感じで気に入らないかというと、意図しないタイミングでブレイクを始めるリアの動きです。
2速で曲がるようなタイトな低速コーナーだと、ターンイン~クリッピングポイント付近の一番リアの荷重が抜け、不安定になりやすいポイントで“スコン”と急激にブレイクし、オーバーステアを誘発します。
これが高速コーナーになるとフラフラ感が漂う「怖い」と感じ取れる動きになってしまいます。
特に低速コーナーの話ですと、富士のセクター3にある「第13コーナー」。ここはクリップ付近で勾配が変わるので、タイヤが冷えているときやウェット時などはスピンする86が続出します。
これをタイショする方法としては車高調整してリア荷重を増やしたり、リアのダンパーの伸び側やフロントのバネレート&ダンパー調整、アライメントの見直し、タイヤサイズ変更によるグリップレベルを上げることなどありますが…。
限界域が上がって速くはなりますが、根本的な動きの不安感は消えません。むしろ、限界域が上がったことでブレイクした時に対処するスキルも飛躍的に上がります。こうなると誰でも安心して乗れる脚とはならないので、今のところはおすすめしたくないアプローチとなります(^^;
限界域で走ってて「怖い」と感じ取るには良い側面と悪い側面がありますが、事前になくせる悪い側面は極力排除しておくに限りますからね。
不安感を無くす根本原因は無用なアライメント変化?
低速コーナーの場合、リアがブレイクすることは悪いとは言いません。むしろ、車の向きを変えるためのコーナーへのアプロ―トチしては、一つの武器になると思います。
ただ、それをインフォメーションとしてわかりやすく、車がドライバーに教えてくれるような動きが大切です。
「もうすぐ滑りますよ」「軽く滑りますね」「もう限界です」「滑ります」という感じで段階的に教えてくれる動きだと、恐怖心を抱くことなく積極的に向きを変えていけると思います。
(これが今の86だといきなり「滑ります」となるイメージです)
・・・というわけでそういうイメージに仕上がるよう、アライメントやバネ、ダンパーと色々と試してきたのですが、限界点が上がる下がるする以外では根本的な特性は変わらず(^^;
そうなると考えうるは旋回時のアライメント変化ですかね。コーナー中のリアのアライメント変化は、今まで乗ってきた他の車種のそれとは大きく異なるのかもしれません。
じゃぁ、これを付けるしかないですね( ̄▽ ̄)
86/BRZ用リアメンバーカラー(^^)/
・・・を作りましたw
たぶん元凶はここでしょうから。
86のリアメンバーは4か所のゴムブッシュで固定されていますので、ここが旋回中にたわみ、リアメンバーのズレ→アライメント変化となっているはずです。なので無用な変化は止めましょう。
・・・早速ですが、取り付け完了( ̄▽ ̄)
まぁ、メンバー類のカラーによる固定は他の車種でも比較的定番の話ですが、86の場合はブッシュが悪さをする比率が大きい気がします。
今のところはストリートレベルでのチェックしか終えていませんが、違和感がずいぶん減った気がします。というか、街乗りレベルでスムーズさが感じ取れるので、ブッシュの変化は大きかったのかもしれませんね(^^;
今度、ツインリンクもてぎか筑波、エビス、富士のいずれかでテストを予定していますので、大幅アップデートへの土台作りとして、86のセットアップを引き続き進めていきます(^^)/
…というか、パッケージとしてまとまればオリジナルアイテムとして販売を予定していますm(__)m