コーナーの立ち上がりで踏んで行ったときに「ぶぶっ」。いわゆる「吹けなかった」っていう症状ですが、FD3S RX-7の場合、筑波サーキット(TC2000)のダンロップ~80R手前くらいで起こりやすいんですよねー(^^;
今回はFD3S RX-7@ハスイケ号にその症状が出たので対策をしていきます。振り返ればこの車両、昨年エンジンをサイドポート仕様にて製作し、そこから11月にエビス西でシェイクダウンし、その後に筑波サーキットを走行。
エビスではトラブルもなくシェイクダウンを終えたのですが、筑波サーキットを走ると「ダンロップ先で吹けない時がある」というコメントをハスイケさんから頂きまして。
データだとこんな感じです↓
燃料がきちんと送れていない典型的な症状ですね(^^;
ロータリーエンジンの場合、薄すぎるA/Fはブローに繋がりうるので避けたいところ。そもそも走ってて吹けないって気持ち良いものではありませんしね。
FD3S RX-7の燃料偏り(空吸い)対策
FD3S RX-7のノーマルタンクでサーキットを周回すると、タンクとポンプの位置関係で右にGが掛かりながら踏んでいくシチュエーションで、空吸いが起こりやすいです。(+燃料搭載量は半分未満のとき)
…とはいっても、足回りの仕様や走らせ方などによっても変わるので一概には言えませんが、サカモトエンジニアリングとしては筑波サーキットを基準とすると、1分1秒台未満で走行する場合には対策することをおすすめしています。
対策としては主に2つあります。
- 燃料タンク内に仕切り板を設ける
- コレクタータンクを搭載する
ストリート派や街乗りもよくしますっていう方は仕切り板を設ける方が多いですね。使い勝手にも影響しませんし、車検も楽ちんですからね(^^;
でも、今回のハスイケ号は・・・
コレクタータンクを付けました( ̄▽ ̄)
めっちゃサーキット派!というユーザー様は、コレクタータンクの方が安定して燃圧をかけられるのでおすすめしています。(今回は2.5Lの容量のモノを搭載しました。)
これで空吸いも起こりにくくなりますから、エンジンブローのリスクを一つ減らせられたと思います。せっかく組んだエンジンをきちんと守るための補機類と、その補機類がきちんと仕事ができる環境づくりも壊さないためにはとても大切ですからね(^^)/
で、こちらのハスイケ号。もともと筑波分切りを、ということで様々なご依頼を頂いております。その中で2月23日行われるGOODRIGE presents Attack Tsukuba 2019に参戦するとのことで、良い結果が出ることを願っております(^^♪
このFD3S RX-7の仕様としてはサイドポート+TD06-25Gで、エンジン制御はフルコンのLINK。昨年のエビスサーキット西コース、オーナー様も久しぶりにドライブしたというこちらのシェイクダウン時の車載を拝見しても・・・
良い結果がでても不思議じゃない走りをされていました。この後の筑波サーキット走行では、いつ使ったかわからないという古いA050 Mコンパウンドを使用し、1分0秒0を連発していたそうです。(思いのほか良いタイムが出たので、想定よりも早めに空吸いが起きていましたがw)
プレッシャーをかけるわけではないですが、A050のGSコンパウンドの新品で、それらをある程度活かすことができれば1分切りは間違いなさそう。気負わずに踏み吹いて欲しいですね( ̄▽ ̄)