山形県より遥々お越しいただきました。ありがとうございますm(__)m
初入庫となったこちらの6型のFD3S RX-7は、数年前に中古車にて購入され、当初より調子がイマイチで、アクセルをまともに踏めていないとのことでした。
オーナー様は数々の想定されるパーツを交換されたようですが、結果としてはトラブルの改善には至っていないということで、遠路はるばる故障探求+αのご依頼で入庫となりました。(ありがとうございます)
で、早速ですが車両の状態をみていきます。
・・・と(;^_^A
まず目に飛び込むのがマフラーの出口の色。ススだらけで真っ黒です(車両はエアポンプ付き)
また、アイドリング不調とレーシング時のアクセルのツキに異常があり、即スロットルセンサーあたりが怪しいのでは?と断定。
スロットルセンサーは、以前交換済みと聞いておりましたが、あくまでも情報は参考程度とさせて頂き、チェックをしていきます。
・・・するとセンサー異常が発覚( ̄▽ ̄;)
まずはスロットルセンサーの交換&調整を行いました。
次に念のため、サージタンクを脱着し、バキュームホースの抜けや差し間違え(←意外と多く見かけます)や、異常ないかのチェックも行いまして、この場ではパーツ交換せず試乗を行い・・・
すっかり調子を戻しまして、一安心!(^^)/
で、ここからは調子を戻したことで+αのアップデートへと進めて行きます。
ご依頼頂いた内容としましては・・・
- ターボチャージャーの交換
- 強化クラッチの導入
- 冷却系のアップデート
- APEX製パワーFCの取り付け&現車セッティング
・・・となっております。
その中で今回、セッティングのご依頼もあるため、先にエンジン圧縮をオーナー様にも確認頂き、
数値的に問題ないことをチェック。諸々進めて行きたいと思います。
(↑セッティングに際してはこれを確認しないと進めませんので…)
まずはタービン。純正リビルト品の選択となりました。ハウジングカバーは錆がひどいので、シルバーで塗装を施しています。
次にクラッチ。こちらはオーナー様のご希望で、ORC製のメタルクラッチを導入。
クラッチの交換作業時、本来あるべきボルトが付いていなかったりその他諸々ありましたが、ダメなところは適正化していきまして・・・(;^_^A
ちなみにメタルクラッチは半クラッチ操作も難しく、(クラッチ操作の上級者には別に問題ない)
比較的ジャダーを出しやすくしてしまう可能性がありますので、適正な操作が必要です。納車時に同乗しましてご説明しますね!
冷却系では、トラスト製のVレイアウトキットのご選択。取り付けに関しては指示書通りではなく、当店でのおすすめさせて頂いている取り付け方法や加工を行った仕様(劣化や先を見越したものになっています)で施しております。
バッテリーについてはボックスに収めまして、後方へと移植しています。
次にAPEX製パワーFCの取り付け。
セッティングに伴い、計測のための計器を取り付けまして、現車セッティングを進めていきます。
これにより、3年程動くことのなかったバルブ系やその他をセッティング走行で動かされます!案の定、トラブルが出まして・・・
(定番中のド定番)
セッティング時には問答無用で代えてほしい?と思うくらいのバキュームユニット不良が発覚!
(代えた記憶が無いという場合にはだいたい出ます)
潔く、新品に交換しまして、過給圧もばっちり掛かるようになりました。
冷間時から街乗り、全開走行と各種領域の確認を終えまして、現車セッティング完了となりました。ファーストアイドルも1250回転と調整しております。
セッティングのため、エアポンプは作動しないようにしてありますが、その状態でも排気の色は以前とはまったく変わって、良い色になってますね。
車両購入後から不調で、ロータリーエンジン本来の加速を味わっていない!というオーナー様。これでFD3S RX-7の本来のポテンシャルを存分に楽しんでほしいですね。
たぶん、びっくりすると思われます( ̄▽ ̄)
それでは楽しいカーライフを!納車をお楽しみに♪