エンジン水温&油温の安定化!クーリング関係のアップデート  

梅雨、空けましたね。栃木はここ連日ホントに暑いです(^^;

そんな中で先日、用事があって日光サーキットのパドックを覗くと、お客様のFD3S RX-7を発見。その日もすごく暑かったのでコンディションが気になり計器類を確認させてもらうと、吸気温度が60度超え。(そして連続周回)

Vマウント装着+αの冷却系を強化してある車両だったんですけど、それでもこの数字。夏場のサーキットを連続周回するなら、ロータリー勢はクーリングをしっかりやっておかないとダメですね(-_-;)

ってことで?ここ最近はFD3S RX-7のクーリング関係のアップデートご依頼を多数頂戴しています。(ありがとうございます)

HKS製Vマウントキットをさらに強化

まずはすでにHKS製Vマウントキットを装着していたFD3S RX-7の、さらなる冷却系アップデート。もともとがHKS製のVマウントの採用を行っていたんですけど、冷却性能をさらに上げたいとのことでラジエターとオイルクーラーの容量アップなどを進めていきます。

まずは肝となるラジエター本体ですが、DAIWA RACING LABO製を選択しました。美しい仕上がりですね!

そしてラジエター変更となると、当然ファン関係も見直しとなります。ファンについてはFD3S RX-7の純正ファンを再使用するケースもありますが、この車両は新車装着状態から変更歴がないということで純正ファンは20年選手・・・。さすがにモーターの動作不良も起こりやすい頃合いなので、交換していきます。

今回はモーター本体・プロペラ、そしてシュラウドも新品に交換!モーターの経年劣化もそうですけど、このプロペラやシュラウドにクラックが入って冷却性能が落ちるっていうのも、良く見かけるトラブルです。

夏を迎える前だったり、サーキットで連続周回をされる予定がある方は事前にこの辺もチェックしておきたいですね^^

そしてこれらのアイテムをラジエター本体に取り付けます。

ちなみにこのDAIWA RACING LABO製ラジエターは、Vマウント取り付けが目的なので、オリジナル設計でホース口をVマウント仕様に変更しています。

で、次にオイルクーラー。
こちらもDAIWA RACING LABO製でフェンダー前左右に振り分けて製作していきます。

こちらも美しい( ̄▽ ̄)
今回の車両ではストリートもメインで走行されますので、配管の途中にサーモスタッドも取り付けていく予定です。

現在はこれらのパーツの位置確認や寸法取りを行い、マウントやステー・配管などの各パーツ類をワンオフにて取り付けてを進めています(^^)/
形になるまでは、もう少し時間掛かりそうですね。しばらくお待ちくださいませ。

ラジエター交換に関しては今週お預かりで、もう一台のFD3S RX-7もDAIWA RACING LABO製ラジエターを純正置き換えで装着予定です。そちらの作業も後日UPしたいと思います。
(ありがとうございます)

フルチューンFD3Sの車検、排ガス検査合格

今週の作業で一番うれしかった?ホッとした?作業といえば、フルチューンのFD3S RX-7の車検合格。結果的にはLINKのフルコンに助けられました^^

というのも、今回の車両はFD3S RX-7の後期型車。後期型は年式上、車検の排ガス検査は平成10年のアイドリング規制適合車となります。

これについては、エンジン仕様が純正程度のライトチューン&触媒がしっかりしていれば検査はまったく問題にはならないんですけど、このFD3S RX-7の仕様はサイドポート+T78タービンを採用している、いわゆるフルチューン。

当然ポートタイミングも変更してありますし、エアポンプレスの仕様。競技前提(サーキット等)などで車検を考えないでフルパワーセッティングをすると、アイドリングは脈動しますし、オーバーラップも大きいのでそれなりに生ガスが出ます。インジェクターも大容量に変更してありますしね(^^;

ですが、前述の通りフルコンのLINKを使用しまして、適正な点火時期、噴射タイミング、加えて精密なアイドリング調整(800rpm)を行ったことで、あっさり排ガス検査をクリアできました(笑)

嬉しい限りですね( ̄▽ ̄)

車検も加味したFD3S RX-7のECU選択

さて、こうなってくると今後のFD3S RX-7のECUの選択ですが、ハードチューンを目指す予定の方はもちろん、ストリート前提でもLINK装着をお勧めできます(^^)/

フルコンのいいところは他のECUとダブルで(サブコンのように)使用する必要もないので、色々融通が利きますし、今回のようにアイドル制御をしっかり行うことで街乗りから車検レベルのこともLINKのみで可能です!

「フルコン+サイドポートにしたいけど車検が・・・」

という方、ぜひご相談くださいm(__)m

中古車FD3S アップデート&納車準備

先日ご成約を頂きました中古車のオーバーホール済みのFD3S RX-7。

エンジンオーバーホール&パワーFCでセッティング済!5型FD3S RX-7

こちらのFD3S RX-7は車両販売にあたり、ノーマルのファインチューンという形でのオーバーホール。その後、こちらで400キロほどの慣らし運転&不具合チェックなどの走行確認を済ませてあります。

そして現在、納車整備に加えて、これからオーナー様の手で引き続き慣らしの旅へから始まりますので、その準備(パワーFCによる慣らし回転数までの縛りなど)を進めています。

また納車アップデートとして、お客様のご要望で冷却面を強化。サーキット走行を前提としたVマウントにしたいというお話で、今回はHKS製のVマウント仕様に!エンジンルームもずいぶんやる気でてきました^^

「どうせならがんがん走るので、エアコンは撤去したい!」
という話もあったんですけど、この時期ですし、まずは慣らしもあります。エアコンはいつでも取れるので、その作業はまたの機会として残しておきます(^_-)-☆

まずは残りの慣らし運転、頑張ってください!
(ありがとうございました。)

・・・というわけで、販売車両が空になりました(^^;
また良いご縁がありましたら、乗って&走って楽しい車を仕入れて仕立てようと思いますので、今しばらくお待ちくださいm(__)m

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw