新しい技術や、これまで経験のないことに取り組む際には、やはりデモカーでの検証が重要だと考えています。そして、テストではもっとも過酷な状況を想定した確認も必須だと感じることがしばしばあります…。
とはいえ、日々の業務を進めながらデモカーの開発時間を確保するのは、なかなか難しいところです。それでも、デモカーで新しい技術や速さを追求し続けることで得られる経験は多く、その積み重ねがお客様の車両にも生かされていきます。
ということで…
日々の業務と並行しながら、デモカーの開発にももっと時間を使っていきたいところです(心の声)
そんな話の流れで今回のGT-Rの作業についてです。いやほんと、改めてデモカーでの検証の大切さを感じる出来事がありました。
長らくお待たせしてしまった、エンジンオーバーホールを進めているBNR32 GT-R(RB26)です。ようやくエンジン始動となりました。

今回のエンジン仕様は、
- HKS Capacity Upgrade Kit RB26DETT 2.8L KIT Step 0
- NISMOメタル
- HKS SS-CAM(STEP1)
- HKS GTIII-2530ツインターボ
となっていて、制御はLINKを使用しています。
その中で、HKS製クランク角センサーコンバージョンキットを装着して進めていく予定でした。
が、、、
信号や各種測定値、判別状況を確認した限りでは問題は見られませんでしたが、どうやらセンサー信号がうまく同期できていない様子でした。LINKの仕様についてメーカーにも確認しましたが、まだ事例がないとのことで、明確な答えを得ることはできませんでした。
こういった難解な答え合わせの場合、ショップとしては悪戦苦闘しながらノウハウを確立できれば良いのですが、それはお客様の車でやるべき内容ではないと思っています。特に制御系によるトラブルは一発でエンジンが壊れますし…。

というわけでこのケースにつきましてはオーナー様とも相談し、今回は弊社の技術不足をお詫びするとともに、HKS製センサーによる制御をいったん見送ることにしました。そしてクランク角センサーを純正に戻したところ、一発始動しました。
今後、セッティングを進めていく中で、エンジン回転数などに起因するトラブルが発生するようであれば、改めて対応を検討していくことになっています。

ここからは慣らし運転を行いながら、低負荷領域のエンジン調整を進めていきます。一度油脂類の交換やプラグ交換を挟み、その後は高負荷領域までセッティングを詰めていく予定です。引き続き進めていきます。
続いて、S2000です。

シリンダーヘッド側のねじ山にトラブルが発覚し、エンジンを降ろして修理を進めていた車両です。修理を終えてエンジンを搭載し、各部の点検や調整、修理、アップデートも完了しました。
今回、アームの取り付け部やアライメント調整部に使用される偏心ボルト・ナットについても、純正新品へ交換しています。最後に四輪アライメント調整を行い、すべての作業が完了しました。
途中、イレギュラーな修理や対応が必要となり、オーナー様も驚かれる内容となりましたが、結果的には車両全体をしっかり仕上げることができたと思います!
納車後には、車両からのインフォメーションも良くなったとのご連絡をいただき、こちらとしても満足しています。ご依頼ありがとうございました!
続いて、油脂類交換のメンテナンスでS2000のご入庫です。

使用する油脂類は、前々回と同じ銘柄です。油脂類の効果を言葉で説明するのは難しいですが、一度そのフィーリングを味わってしまうと、ほかのオイルではなかなか満足できなくなることもあります。
今回はいったん他のオイルを試されたそうですが、まだほとんど汚れていない状態で、再び交換のご依頼をいただきました。それだけフィーリングの違いを感じていただけているということですね…、ご依頼ありがとうございました!
続いて、継続車検のご依頼でFC3S RX-7カブリオレのご入庫です。各種点検整備と継続検査を終え、作業完了となりました。
今回は残念ながら写真を撮れていませんでした…。ご依頼ありがとうございました。
続きまして、FD3S RX-7です。

筑波サーキットのTC2000で58秒台を達成した車両です。今回はサカモトエンジニアリングオリジナルエキゾーストマニホールドへの変更を行い、吸排気系の見直しを進めています。
今後は走行のターゲットを国際サーキットへと移していく予定です。それに伴い、エンジンへの負担を抑え、耐久性も考慮し、よりマージンを確保できる仕様へと変更を進めています。
こちらについては、また後ほどご紹介できればと思います。引き続き各種作業を進めていきます!





