日光38秒台にギリ突入!86後期にフルコンという選択肢

デモカーの86(ZN6)のチューニング&セットアップは引き続き推進中。で、行ってきました、日光サーキット( ̄▽ ̄)

前回のシェイクダウンの結果では、ターボ化で得たパワーを路面に伝えきることができず、トラクションの向上が急務という感じで終わり、そこからリアの足回りを中心に見直しをしました。

変更内容については大まかにいうと、メンバー周りの剛性アップとOS製機械式LSDの導入、そしてレースで使用するタイヤを決めましたので、ADVAN A052を組み込んだというところです。
その時のブログはこちら

そしてそれらの変更が完了後、今週月曜日にもうひとつ残っていた大き目のテコ入れ施しに、AVO/MoTeC Japan様へ行ってきました( ̄▽ ̄)

結果としては「すごく滑らか!」になったデモカー86(ZN6)。何をやったかって?それは容易に想像が付くと思いますw(詳しくは後半で)

・・・という感じで、早く走らせてみたい中でもセットアップがきちんと機能するか?の、不安も半分に日光サーキットを走ってきました。

週前半にいた寒気はなくなったようで、本日から春の陽気( ̄▽ ̄)
連続周回には相変わらず不安がありますが、そのあたりもテストということで・・・

というわけで、走る人がほとんどいないお昼の枠を早速走行。タイヤは今回の走行から先日組み込んだ新品の(といっても通勤と街乗りなどで300kmほど走った)ADVAN A052になります。

目論見としては前回までの仕様(HKSボルトオンターボ&HKSフラッシュエディターのROMチューン)で39秒782が出ているので、今回の仕様変更では最低でも38秒台に入れたい!というのが強かったです。

そしてその結果・・・

1本目の走行で何とか38秒949を記録!本当はその後にクーリングをはさみながら38秒台連発!と行きたかったんですけど、そう甘くなく・・・。この日はもう1本走っても39秒台前半で安定しました(^^;

インカー動画はこんな感じです。どうも縁石の振動で映像が一部壊れたようでちょっと見にくいかもしれません(^^;

ともあれ、トラクションもしっかりかかるようになり、クリップから先でも安定して踏んでいけるようになりました。直近ではこれ以外に大きなテコ入れは予定していませんので、あとはタイヤの使い方とエンジンセッティングを中心に細かく詰めて熟成させていきます(^^)/

さて、そんな今回の走行で一番影響したアイテムはというと、AVO/MoTeC Japan様にて導入した86専用のフルコン:MoTeC M150ですね( ̄▽ ̄)

86専用フルコンで後期モデルでも緻密な制御が可能に

今回、MoTeC M150を導入する前はHKS フラッシュエディターにてターボ化したFA20をセッティングしていました。

ただ、ある程度のパワー(300馬力ちょい)は出せても、細かい詰めを行うと純正コンピューターのネガも顔を出すわけで。言葉にするのが難しいんですけど、もうちょっとこの回転域のこの開度で変化したときのレスポンスが…とかですかね(^^;)

純正コンピューターを使っている以上、フラッシュエディターなどのROMチューンでは根本的な制御方式などを変えられませんので、ターボ化したFA20の限界までパワーを出そうとすると、ある程度のところで見切りが必要と今回は判断しました。

・・・というか、どんなエンジンでも「どこまでパワーを出すとどう壊れるか」の限界を把握していかないと、お客様に安心して踏んでもらえるチューニングは提供できないと考えていますので、今回はFA20の限界を探る最良のツールとしてMoTeC M150を採用しました。

そしてこれを見て「あれ?」っと思った方、たぶん86(ZN6)マニアかもしれませんね( ̄▽ ̄)
そう、86(ZN6)はどこのメーカーさんもフルコンの設定がなく、提供していないんです。(MoTeCを除いては)

理由は簡単で、86(ZN6)の車体電装はメーターやエアコン、パワステ、ABSなど様々なデバイスが通信で成り立っているので、一般的なフルコンの導入=エンジン以外が動かなくなるということになるんです。とくに後期型の場合はそれがより一層進んでいるので、なおさらです。

それらをバサッと切り捨ててエンジンだけ制御すればいいや、というサーキット専用車両のような仕様であれば、普通のフルコンに変えられます。が、ナンバー付き車両はそうはいかないんです。賢いといわれる純正コンピューターに相当する機能を持ったフルコンでないと・・・

その点、今回導入したMoTeC M150はZN6の86専用モデル、しかもマイナーチェンジ後の後期型も対応です!エンジン制御以外の車体電装の通信や制御も、純正コンピューター相当に仕事をしてくれ、なおかつエンジン制御はMoTeCらしく緻密にセッティングを行うことができます。おかげでエアコンも純正メーターもABSもきちんと動きます(^^)/

あ、今回はセッティングのチェック用としてMoTeCのダッシュロガーも取り付けています。追加メーターつけるよりもスマートに色んなデータを見られますしね( ̄▽ ̄)

・・・というわけで、絶賛セッティング中です。MoTeC M150ってホントに色んなことができるのでやりしろもいっぱいあって、これから色んな仕様変更をしていく中でFA20のパワーももっと絞り出してくれそうです。

いつか限界を迎えてエンジンが壊れてしまうかもしれませんが、それはデモカーとして取り組むべきことのひとつだと思っています。サカモトエンジニアリングにとってはFA20はまだ手探りの部分も多いので、これから色んなことをトライしていきますよ(^^)/

・・・見た目はエアロもないのですごく地味な86(ZN6)ですけどねw


上記のMoTeC M150の導入以外に、今回の仕様変更の中で新鮮な驚きが多かったのはタイヤ。ストリートラジアルは様々な銘柄を使用してきましたが、今回のADVAN A052は初導入で初めてのサーキット走行となりました。

結果としてはまだまだこのタイヤも使いこなせていませんので、これからアライメントや乗り方、エアや温度管理なども含めて色々と試していこうと思います。このADVAN A052に関するレビューなどについては別途触れたいと思います(^^)/

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書いた人

サカモトエンジニアリングの代表です。
チューニングも走ることも好きで、週1はサーキットに行きたいと常に思っていますw